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ときわ湖水ホールで開催された「環境教育指導者研修会」に参加しました。

2019年08月28日

8月27日、宇部市市民環境部と宇部市教育委員会が開催された「環境教育指導者研修会」に参加しました。

前半は、藤山小学校と鵜の島小学校の5年生を対象に兵庫県篠山市の川原雅樹先生の模範授業を、市内の小学校の先生方や地域の環境学習指導者が参観させていただきました。

先生は社会科の得意な先生ですが、今日のテーマは、いま問題になっているプラスチックをどう考えるかというものでした。

後半は休憩を挟み、学校の先生方を主対象とした授業内容や教材の調製において留意すべき点などについての解説と質疑応答の時間でした。

授業では、プラスチック製品の実物や、動きのあるパワーポイントの図表の利用など学ぶところが多かったですが、子どもの集中力を保つために、常に質問の掛け合いで、まさにアクティブラーニングそのものでした。

右下の写真は、プラスチックごみの対策として、技術開発の紹介で例の一つに挙げられた「食べられるトレー」で実際い生徒達に配り、味を見させたりされたものです。

無断ですこし味見させていただきましたが、結構おいしかったです

さて、昨年7月の毎日新聞の記事で紹介された写真ですが、授業でもその写真を示され、こども達に色々な問いかけをされました。

自分が説明する場合には、まず状況を説明した後、あっさり感性に訴えるだけに終わりがちですが、川原先生の場合は、この1枚の写真で、先ず、こども達に色々な問いかけをして考えさせます。

何の写真と思うか?、むかしはどんな川だったろうか?、これからはどんな川になるだろう?、このプラスチックはどうなる?、解決していくためにどうすればいい?
などについて、段階的に生徒に考えさせる

自分の頭で考えると、その後の先生のお話にも興味を持って聴くことになるんでしょうね。

授業では、このごみが川から海に出て、海の生きもの達に大きな被害を与えている写真を示されました。

ここに掲げた写真は、このブログを書く間に出会った動画などの別の写真です。

さて、プラスチックをどうすればいいのかを考える場合、いろいろ総合的に考えなくてはならず、簡単ではありませんが、世界のプラスチックの生産量の推移のグラフが示されました。

右肩上がりに急速に生産を伸ばしてきたことが分かります。海への排出量だけでも年間800万トンと言われるので、プラスチックの海洋汚染問題は大変重大であることがわかります。

この図を示すにあたって、注意すべき事として、タイトル、出展、横軸、縦軸の単位や変化のパターンに注意を向けさせます。縦軸については手を上下に動かせて認識させるような注意もされていました。

プラスチックを今後どのように使っていったらいいのか、海洋汚染という地球規模の環境問題どう考えたらいいのかは簡単な事ではありません。

循環経済の概念図についても示されましたが、どう実現していくかは、研究者でも、難しく、こども達にどう伝え、理解してもらえるかは難しい問題です。

忙しい教員生活の中で、ずいぶん時間をかけて色々詳しい教材の準備をされている先生のご努力に敬意を表したいと思います。

SDGs時代の今は、おそらく、人間の価値観自体を見直すことが必要であり、人間と環境の間の関係、「環境倫理」を根本から考え直すことが必要なんだと思います。

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