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毎日新聞特集ワイドから、澤地さんと半藤さんのメッセージ紹介します。
2019年06月25日
どちらも90に近いノンフィクション作家です。戦争経験をお持ちですので、平和への思いが強い方々です。
先月のトランプ大統領の訪問の際、護衛官「かが」の艦上で、空母化の計画について、話され、米軍の肩代わりになると、トランプ大統領から大変喜ばれたようですね。
また、秋田県と山口県でも問題になっているイージスアショアも、アメリカの防衛に主眼があるように伝えられています。
SDGsに平和の維持があまり前面に出てきていない感じもしますが、ひとたび戦争が起きれば、環境や、福祉問題など、どこかへ行ってしまうことになります。
若い人達も、勉強や日常の仕事ばかりに気をとられるのではなく、自分の将来がどうなるのか、もっと真剣に考えてもらいたいものだと思います。
半藤さんは、令和の年号の考案者とされる国文学者の中西進さんとは同級生だそうですが、お二人とも憲法第9条は評価されています。
「戦争で死ぬ必要がなくなり、今や生きるための欲望に憑かれてしまった人びとの関心の中なかには、・・・生き抜くために、自分のことしか考えられなくなる。」
そんな時代になってきたのでしょうか。
電車に乗ると、誰も彼もがスマホを見ています。「膨大な情報に接して分かった気になり、自分で考える力を失ってしまっているのではないか。」
このことに関連しては、ミチコ・カクタニ著「真実の終わり」についての池澤夏樹さんの書評(毎日新聞6月23日)で、SNSが文化のナルシズム化を進めていることが書かれています。自己陶酔、自己満足、注目への渇望、承認欲求、自撮写真、着飾った自己などにはまりがちになり、正しい意見より、派手な意見に傾いてしまう危険性が指摘されています。
たしかに、SNSを通じて、様々な情報に接することが出来るようになりましたが、自分に合った意見のみを選んでしまい、自分の中では、それが世の中の正しい常識のようになってしまう傾向はなきにしもあらずですね。
半藤さんは、こんな時代だから、公正な歴史を学ぶ事の重要性を指摘されています。
政治家のレベルが落ちたのは、国民の意識が劣化したからとも。
情報化社会もますます進展する中、複雑で不透明な、持続可能性が問われるこの時代において、ESD、アクティブラーニング、哲学カフェなどに関心が持たれ、また、人間の価値観自体の見直しが必要な時代であると思います。
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