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第1回ESD研修会が開催され、ESDとはなにか、どう取り組むかについて理解を深めました。

2018年08月11日

8月8日(水)ヒストリア宇部で第1回ESD研修会が開催されました。
初回は、まだ十分市民権を得ていないESDやSDGsについての共通理解を深めることを目的として、協議会の事務局を担当するNPO法人うべ環境コミュニティー(UKC)の三理事がそれぞれの理解しているESDのイメージを紹介した。

 まず、「ESD及びSDGsの認識の統一と今後の活動方針に対する意見交換のために」と題して、薄井洋基氏が話された。同氏は、UKCが平成28,29年度に受託することができた環境省「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」をリードし、ESDうべ推進協議会の立ち上げに貢献され、同協議会の事務局長を務めている。

 わが国においても1980年代に公害問題から環境問題、1990年代からは持続的な開発を意識した地球環境問題に関心が移ってきて、従来の環境教育もESD持続可能な開発のための人間教育に枠がひろがってきた。
 2016年12月に改訂された宇部市環境基本計画、宇部市環境教育・環境学習ビジョンもこれらの流れをとらえたものになっている。
2015年にMDGs(ミレニアム開発目標)を引き継いで2030年までに達成すべき持続可能な開発目標SDGsが提案され、我が国においてもSDGsに対する取り組みが多くの場面で登場している。
ESDは①公平性、②責任性、③多様性、④連携性、⑤相互性、⑥有限性、などに対するその人の感受性と能力を涵養して、対応するSDGsの実現に貢献することであり、「環境」の分野にとらわれることなく、もっと広い範囲の教育全般において、人として未来の人間社会や自然の持続と発展を目指す能力を身につけさせる教育であること、従来の狭い意味の環境に限定せず、SDGsを意識して教育に当たれば、ESDを実施していることになるとされた。

ただ、SDGsのプロジェクト立案においては、その目標達成が大事なので、ESDによる人づくりに終始するのではなく、プロジェクトの最終段階では社会における何らかのゴールが求められる。したがってESDうべ推進協議会においても、ESDに取り組みながら何らかの社会的課題を解決していく姿勢が評価されることになるとされた。

平成30年度「持続可能な開発目標(SDGs)を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業」環境省への申請は中国地方1件ということで、残念ながら不採用となったが、他の採用事業も参考にしながら、できるだけ実績をつくっていきたいとされた。

 また5月に募集のあった「宇部市協働のまちづくり提案サポート事業」では
上記を意識して、ESDうべ推進協議会の名で申請した「上宇部校区の学校・地域住民からの「宇部市ごみ減量解決方策」の提言とりまとめ事業」が採用され、先月より、留学生家族を巻き込んで、スタートしていることが紹介された。

 続いて、津島 榮 氏から、ESDについて、自分が進めたいと思うことを述べられた。
ESDとは、現在の世界が抱えている地球規模の問題を認識し、、地球に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来までその営みを続けていくために、自らの問題としてとらえ、一人一人が自分のできることを考え実践していくこと、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動であるとされた。
 すなわち、ESDは持続可能な社会の担い手を育てるための教育であると定義された。

育てる人物像としては、
①自らが係わるモノ、サービス、活動を、持続性と環境影響の視点で考え、本質を見抜き課題として捉えることができる
②課題を自らの問題として、解決方法を開発・計画することができる
③自らのまたは他者の開発・計画に参加し、協力・協働して取り組み、実行することができる。 を上げられた。

 このESDの学習法としては、アクティブラーンングが効果的であり、体験型、問題解決型の学習を通じて、環境・食・水・生物多様性などの世界的課題を自らのこととして、身近なところから取り組み、その解決に向けて考え、他者と協力して行動できる人材を育成する教育がこれからますます重要であること。
またそのための留意点として、現実的課題に実践的に取り組むこと、継続的学びのプロセス、他世代等、多様な立場の人との交流学びの場、学習者の主体性尊重、地域の可能性を最大限に活かす などが指摘された。

 ESD指導で重視する能力・態度については、これまで宇部工業高等学校での取組で強く意識されてた7つ、①批判的に考える力、②未来像を予測して計画を立てる力、③多面的、総合的に考える力、④コミュニケーション力(伝える・他者の考えを尊重・話し合いをまとめる)、⑤他者と協力する態度、⑥つながりを尊重する態度、⑦進んで参加する態度 が上げられ、

次に、自ら、宇部工業高校や西高の生徒を対象にして、里山ビオトープ二俣瀬や小野地区で自ら試行されてきた経験に基づいて、効果的な学習プログラムの必要な段階として
①知る、調べる、②つかむ、調査する、③まとめる、④行動する が上げられ、通常、②と③が中心になりがちであるが、①の予備知識を学ぶ段階、、④の、この体験学習をきっかけに、価値観・行動の変革につながッテ行くことが重要であるとされた。
また予備知識を学ぶ段階から初めて、4段階をこなすには一連の時間がかなり係ることになる。

 最後に、現状から考えられる当面の課題として、
①効果的なESDプログラムを増やし、充実させていくこと
②ESDの学びの場が不足しており、学びたい人が学べる場、全てのこども達が最低限の能力を持つための教育システムの整備に行政が努力してほしい、とされた。

会場からは以下のような意見があった。
・たしかに最後の点は重要であり、教育行政に組み込まれていかないと大きな力にならない。
・高校生を里山ビオトープなどの体験学習の現場に連れて行くにはバス代などが必要である。また、恩恵を受けるのは一部の生徒達に限られる。
→要するに、このようなESD教育の重要性が、社会的にあまり重視されていない現状が問題だと思う。・
・学校側も余裕がなく大変だ。これまでのイメージの環境学習の枠を広げて、より総合的なイメージをもつことが重要かも知れない。
   (文責:MU 以下次のブログに続く)

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