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環境学習講演会 「小さい命を撮る」 講師:栗林慧さんに参加しました。
2018年02月26日
2月25日、セミナーパークで開かれた栗林 慧さんの講演会に参加しました。意外に親子連れが多く、また知り合いはほとんどおられませんでした。
是までとはすこし異なった視点から大変興味深く、勉強になりました。
昆虫を細部まで、近くからその行動の一瞬をとらえる、特殊なレンズの改造や撮影方法の工夫写真家のご苦労が偲ばれました。
ファーブルの昆虫記を見て、その当時は写真技術が発達していなかったので、文章で表現し残されたが、自分は写真でとらえ残したいと思ったとのことです。
アリはかなり早い時期によく観察されてようです。アリはずいぶん力持ちのようで、写真は何か花のつぼみを運んでいるようです。
左下はクマゼミだったかの脱皮の瞬間の写真です。現場では抜け出た蝉と葉っぱの区別が付かなかったですが、写真を見返すと見事な一瞬ですね。
バッタの顔かどうかは聞きそびれましたが、すごい迫力ある顔ですね。昆虫の顔は目と触覚くらいしか動かせないそうです。こども達にはこのような写真は人気があるでしょうね。
普通、ホタルを撮ると、展ではなく先で写るのが普通ですが、夜9時過ぎのホタルが飛ばなくなった時間帯に、焦点距離は2枚の写真を合成しておられるとのことです。
右下はキチョウが2匹休んでいるところですが、これも時間の選び方が大事ということです。
左上はアカタテハの飛んでいるところの連続写真です。先の30枚の写真の一部だそうです。
左下は内視鏡を応用した写真で、ハチが卵を産むところ。
右上は枯れ枝の上にカミキリムシがいる写真で、背景の水田や山もピントが合っています。
栗林さんは、ストロボ撮影、高速度連写、光センサー、内視鏡、虫眼鏡レンズなど常に新しいカメラの改良を続けておられ、今後はより小さいカメラがほしいと言っておられました。また最近は動画にも力を入れているとのことです。
しかしいくらカメラが高性能になってもやはり撮影のコツが大切なのは言うまでもないことは、全体を通じて理解できました。またカメラが高性能になればそれだけ専門の写真家として、またその先を行かなくてはならないとのこと、プロの道は大変ですね。
遠く外国に出かけて行って、珍しい昆虫の写真を撮るより、身近にいる昆虫の生態がまだわかっていないので、是まで通り観察を続けて行くとのお気持ちも引用に残りました。
会場から、ミカンの木の中にカミキリムシが卵を産んで、木が枯れてしまうのですが、どうしたらいいですか、という、すこし角度の違う質問があり、回答にとまどっておられました。
終了後、まちなか環境学習館用に一冊購入しました。1971年初版刊行のアリの世界という本を選びました。
栗林さんは現在78歳ですが、かくしゃくとしてお元気で、いつまでも少年の心を持っておられ、サイン会では、こども達に丁寧に応対されていました。
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