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曽我邦雄氏による出前授業「宇部方式による大気汚染克服の歴史」が厚南中学校で開催されました。
2018年01月25日
日時:平成30年1月18日(木) 13:55~15:45
場所:厚南中学校 体育館
参加者: 講師その他 9名 生徒146名
講師 : 曽我 邦雄 雄氏
講演題目 : 「宇部方式による大気汚染克服の歴史」
講演概要
・先ず直径一メートルの地球(風船)を生徒の頭上に投げかけ、驚いた生徒たちが風船を突き合って楽しむところから授業に入りました。
・宇宙から見た昼の地球の写真を見せ、夜の明るく輝く地球の写真と対比して、ヨーロッパやアメリカ、日本がいかに電力を消費しているかを説明しました。
・私たちが生きていくために必要なものは何かを問いかけ、電気⇒食料⇒水⇒空気などと話を進めて、私たちを取り巻く環境が大切であることを気付かせました。
・「宇部の猿には鼻毛がある」と言った1960年頃の宇部の動物園の話をして、当時は宇部の空気が世界一汚れていたことを、データを示して説明しました。
・そこからスライドショー「さわやかで きれいな空気を 取りもどした 物語 ~ 宇部のサルにはひげがある ~」を見せていきました。
・当時の宇部興産㈱の中安社長がピッツバーグの空を見て、宇部もきっとあのようなきれいな空になると信じて、①設備の改善、②ばいじんの量を規制する規則を作る、③大学の先生の知恵をかりる、などの取り組みの音頭を取りました。工場と役所、市民、大学の方々が話し合いでお互いに協力し、信じあって公害を防止する取り組みが「宇部方式」と呼ばれるようになりました。
・「宇部方式」はその効果を発揮し、現在は「緑と花と彫刻の町」と言われるように、空気のきれいな町になりました。今から21年前には国連のグローバル500賞を受賞しました。
・宇部方式の話の後は、「アルミ缶のリサイクル効果」を例にとって、クイズ形式でリサイクルのお話に移りました。
・ボーキサイトという原料から電気を使ってアルミを作ると電気をたくさん使います。アルミ缶2個をリサイクルすると、32インチのテレビを7時間つけるの同じ電力を節約することになります。
・現在、日本でアルミ缶をリサイクルすることにより、日本全体の家庭の消費電力を12日分節約していることになります。
・私たちに今すぐできる省エネルギーは何でしょう。(3択問題)
・これらの質問の解答は、生徒さん数名に壇上に来てもらって、手品で答えを教えました。手品の種明かしはしないので、「なんでだろう」という興味と、答え合わせの両方に興味を持たせる良い方法だと思いました。
・最後は、「おまけのお話」と言うことで、「優しい人になれる簡単な方法」は、人に席を譲ったり、重い荷物を持ってあげたり、しんどい方を選択することが大切だと教えました。
・最後のまとめの後、月に着陸した宇宙飛行士が月の地平線から登ってくる地球を見た時の感動のスピーチと映像を見せて、出前授業を終了しました。
・限られた時間の中で、生徒たちを出前授業に集中させ、伝えたいことを的確に伝える曽我さんの力量に感服しました。
文責 薄井
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