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藤山小学校で小学5年生の公開授業研究会が開催されました
2017年06月10日
8月9日の午後、宇部市環境教育モデル事業に係る公開授業研究会が開催されました。講師は玉川大学教職大学院教授の 谷 和樹 先生でした。当日は、「今後、地球温暖化はどうなる? 私たちにできること」と題して、5年生のクラスに対して環境教育師範授業が行われました。参加者は、5年生の一クラスの生徒さんに加えて、藤山小学校の教員及び宇部市の関係者でした。また、市内の小学校を中心とする先生方が十数名、環境団体など市民の参加者を加えて外部からの参加者は26名程度でした。授業の後は、体育館において「環境教育と児童への授業技術」について指導講話があり、参加者との意見交換が行われました。
5年生のクラスに対する環境教育師範授業は、谷先生が子ども達と初対面であるにもかかわらず、最初からどんどん授業に引き込んでいく様子を見て大変感動しました。子ども達の意見を発表させることを積極的に行って、更に考えさせる時は、近くの人と思ったことをお互いに言ってみて、それからまた意見を発表させるなど、よどみなく授業を進行させる谷先生の力量に、私たち見学者も引き込まれていきました。
子ども達のレスポンスの良さにも驚きましたが、これは担任の先生が日頃からクラスを上手く纏められていることがベースにあるのだろうなと、思いました。
教材については、地球温暖化のよく目にするデータだけでなく、過去50万年間の地球の温度変化のデータを示して、その変化の原因や今後の予測について考えさせる展開が良かったと思います。小学生も氷河期とか間氷期について、ある程度の知識があると思いますが、具体的にどのような調査から、過去の氷河期のデータを得るのかを、少しでも考えさせる機会を持てたことは良かったと思います。子ども達も最後に南極の氷層のボーリングのデータから過去の地球の気候変動のデータが得られるらしいと思ったようです。気候変動の参考書としては、大河内直彦さんの「チャンジング・ブルー」と言う本が読みやすくて、示唆に富む内容だと思います。この本でも触れている、深海流のパターンの変化が、近い将来において生じると予想されますが、これによって将来の地空の気候変動がどう展開して行くのか、予測が非常に困難な問題であると思っています。
後半の体育館における「環境教育と児童への授業技術」についての指導講話も大変刺激的な内容でした。授業の上手い先生に学ぶことは、現場の先生方にとって大変重要なことであると痛感しました。
初対面の子ども達を、よどみなく授業に引き込んでいく谷先生の力量に感動しましたが、まず教材の最初のページから声を出して読ませることから、全員に簡単な活動をさせて授業に引き込んでいくことの大切さを学びました。これまでの出前授業などの経験から、落ち着きのない子とか授業に入っていけない子がかなり居ることを痛感していましたが、このクラスはそのような子供の存在を忘れてしまう状況でした。担任の先生が日頃から作っているクラスのムードが良くて、よく子ども達を育てていることが伺えました。
谷先生の示された教師のベーシックスキルは次の7項目でした。
① 表情 (笑顔)
② 声 (声量 トーン)
③ 目線
④ 立ち位置
⑤ リズム テンポ
⑥ 対応 応答
⑦ 作業指示
これらの項目は、小学校の授業に限らず、高等教育の現場や社会における対人関係においても、心しなければならない大切な注意点であると思います。
先生は更に次の3項目もスキルとして大切だと指摘されました。
⑧ 教材の駆使
⑨ 緩急
⑩ 時間感覚
最も大切なことは、笑顔で子ども達に接し、出来不出来にかかわらず褒めちぎって、子ども達全員を思考状態に保っていくことだと感じました。これは社会人との対人関係でも大切なことです。
環境教育の推進において、今回の経験を生かしていきたいと強く感じました。 (HU)
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