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上宇部小学校生徒と保護者が宇部興産㈱宇部藤曲工場の見学会に参加しました
2017年01月09日
本工場見学会は本年度、宇部市および市内の環境関連団体が一体となって応募し採択された「環境省協働取組加速化事業」の一環として、宇部興産㈱及び上宇部小学校のご協力を得て実施しました。本企画は平成28年10月6日に宇部市内の企業担当者と協働取組加速化事業の統括幹事会を中心とするメンバーによる「新しい宇部方式を目指す企業との意見交換会」に端を発しています。この意見交換会において、①宇部市内の企業群は身近な存在であることから、今後こども達の社会見学の実施場所として検討していくことは意義のあることと考えられること、②子ども用の工場見学は、コース・教材を揃えて実施している例が見当たらないこと、などが明らかになりました。これより、平成28年11月には、宇部興産㈱宇部藤曲工場（アンモニア工場）にターゲットを絞り、こども達の工場見学教材を準備しました。この教材を複数の小学校教諭に見ていただき、教材内容が小学生に理解できるかどうかのご意見をいただいた。その結果、小学校3年生以上であれば理解できるであろうとのご意見をいただきました。平成28年12月には宇部市立上宇部小学校の5年生全員（112名）に、理科の授業の一環として出前授業を実施し、宇部興産㈱渉外部と宇部藤曲工場の関係各位と2回、事前相談会及び当日の実施に関する打ち合わせ会を開催しました。
以上の経緯を踏まえて、平成29年1月5日に上宇部小学校生徒と保護者の宇部興産㈱宇部藤曲工場見学会を実施しました。
当日のスケジュールは下記のとおりでした。
１ 名称 上宇部小学校生徒と保護者の宇部興産㈱宇部藤曲工場見学会
２ 日時 平成29年1月5日（木）13:30～15:10
３ 当日のスケジュール
・ 13:00 上宇部小学校に集合・点呼の後、中型バス1台で出発
・ 13:30 宇部興産㈱宇部藤曲工場到着後、工場見学の説明会
三浦英恒工場長の挨拶
アンモニアの話：神戸大学名誉教授 薄井洋基
藤曲工場担当者による見学会の内容、コースなどの説明
液体空気、液体酸素、ドライアイスを使った実験
・ 14:40 バスにて車上より工場内を見学、 終了後、隣接地のメガソーラー施設を見学
・ 15:10 見学終了 バスにて上宇部小学校に帰着後 解散
参加者は21名でした（内訳は小学生10名（1年生から6年生までの混合）、保護者 7名、上宇部小学校教員 1名、うべ環境コミュニティーより 3名）
☆ 宇部興産㈱宇部藤曲工場到着後、三浦英恒工場長の挨拶があり、小学生の生徒さんに工場の生産現場がどのように動いているかを見ていただき、大きくなったら工業や化学に興味をもっていただき、化学工業で働くような人になることを期待している旨の説明がありました
☆ 引き続いて、薄井宇部市まちなか環境学習館館長より、小学生のために新規開発した教材「さあ、みんな、今日はサキちゃんと一緒にアンモニア工場を見学しようね 」を用いてアンモニアの原料から製品に至る工程の説明を行いました。途中で原料となるオイルコークスのサンプルや、アンモニアから作られるナイロンのペレット、アンモニアそのものをガーゼに含ませ匂いを嗅がせるなどの、手持ち実験を行いました。また、説明会の最後の部分では、ソーラー発電の原理を説明して、手持ちのソーラー発電でもキットを用いて光のエネルギーが電気エネルギーに変換されることの説明を行いました。
☆ 藤曲工場担当者による見学会の内容、コースなどの説明を行っていただいた後、液体空気、液体酸素、ドライアイスを使った実験を行っていただきました。液体酸素に山茶花の花を浸して、凍った花を手でバラバラにする実験を子供たちは大変興味深く観察していました。また、アンモニア工場の副生産物である個体の二酸化炭素（ドライアイス）をシャーベット状にする実験も強く興味を惹かれたようでした
☆ 説明会終了後、案内役の藤曲工場担当者と一緒に、バスに乗車して工場の構内を見学しました。パイプが縦横に走っている工場内は、空気分離装置・アンモニア合成塔・ガス化炉・ガス精製装置など、それぞれの装置が先の説明会の内容とどれだけ結びついて、小学生に理解できたか不明の点もありますが、全体としての工場の雰囲気は体感できたのではないかと考えています。（工場内は撮影禁止のため、バスからの写真は撮れませんでした）
☆ 構内の見学が終了した後、バスに乗車したままで、メガソーラー発電施設（ユーエスパワー発電所 太陽電池発電出力＝21290kW） の見学に移りました。当日心配され天候も穏やかで、こども達は発電施設見学デッキより、メガソーラー発電の規模を体感できました。
☆ 最後に、今回の見学会にご協力いただいた宇部興産㈱および上宇部小学校に深謝いたします。
（HU）
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