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PRTR化学物質の集計ー2

2016年03月15日

 前回は2014年度PRTRデータの全国の化学物質の排出・移動量の年度毎の推移を掲載しましたが今回はその中の山口県の集計を抽出し、掲載します。

 山口県は瀬戸内海側に化学企業のコンビナートをいくつも持ち、またセメント企業も持つ基幹産業が特色の県ということでPRTR化学物質の排出・移動の量も平均的な県と比べると多いい県です。

 それでも、統計を取り始めた当初から比較すると現状はかなり少なくなってきております。

 グラフー1は各事業所が毎年国に届出している届出排出量及び届出移動量に届出外の対象業種、届出非対象業種、家庭、移動体などの推定値を加えて出したものです。

 県の合計排出量は統計を取り始めた2001年度には全国で7番目の多いい排出量でした。最新の2014年度では18番目とかなり少なくはなってきています。

 しかし平均からすればまだまだ多いい排出量です。(グラフー1の一番下ライトブルーのグラフ)

 また移動量も多く廃棄物の移動量では2003、2004年度では全国トップの多さでした。

 最新の2014年度統計では少なくなったとはいえ全国で6番目の移動量となっています。

 このあたりの数字も県内に産業廃棄物処理場の多さとも関係しているのではと思われます。

 グラフー2は排出先別の排出量の推移です。

 排出量の中でも特に水域への排出量は統計取り始めの2001年度、翌年の2002年度と全国トップの排出量で主に内海である瀬戸内海に最終的に流れ込んでいます。

 最新の2014年度統計でも全国で4番目、排出量は減少したものの、昨年は5番目でしたので少し悪くなっています。(グラフ-1のウグイス色のグラフ)

 この辺りは是非該当企業には引き続き改善の努力をお願いしたいところです。

 ここまでは県単位の排出移動量の比較を述べましたが、山口県からは557事業所から届け出がありましたが、事業所単位の排出移動量で見ると、47都道府県で排出量は9番目で事業所当たり6.88t/年と昨年度とほぼ横ばい状態でした。

 そして移動量は昨年度のワースト1番からさがったとはいえ2番目でした。

 しかしその移動量は昨年の14.97t/年から16.79t/年と増えていました。

 まさに基礎素材型産業の典型かと思われる数字でした。(P)

 出典:環境省HPより

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