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名水百選

2015年11月18日

名水百選(めいすいひゃくせん)とは、1985年(昭和60年)3月に
環境庁(現・環境省)が選定した全国各地の「名水」とされる、
100か所の湧水・河川(用水)・地下水である。
名水百選における「名水」とは、「保全状況が良好」で
「地域住民等による保全活動がある」ということであり、
「そのまま飲める美味しい水」という意味ではないのです。
飲用には煮沸が必要とされているものもあります。
なお、環境省は2008年(平成20年)6月、新たに「平成の名水百選」を選定し、
これと対比して「昭和の名水百選」とも呼ばれています。
両者に重複はなく、合わせて200選となります。

「名水」には明確な定義というものがありませんが、
「昭和の名水百選」の選定基準は、以下の通りです。
(1) 水質・水量、周辺環境(景観)、親水性の観点からみて、保全状況が良好なこと。
(2) 地域住民等による保全活動があること。
(3) 規模
(4) 故事来歴
(5) 希少性、特異性、著名度等

「平成の名水百選」の選定基準は、以下の評価軸に基づき選定されています。
(1) 水質・水量
(2) 周辺環境の状況(周囲の生態系や保全のための配慮など)
(3) 親水性・近づきやすさ(水への近づきやすさや安全性を重視)
(4) 水利用の状況(水利用の伝統を含む)
(5) 保全活動(保全活動の内容・効果を重視)
(6) その他の特徴・PRポイント(故事来歴や希少性など)

以上のように、昭和と平成では、選定基準には多少の違いがありますが、
概ね一致した内容です。
なかでも、「保全活動」という項目があります。
つねに「名水」であるための環境保全活動がされているわけです。
自然生態系を守るために、多くの人が関わっています。(K)

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