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国土強靱化計画による巨大防潮堤の建設について考えました。

2015年11月04日

先日、東北復興を支援する会主催のチャリティー講演会&ステージ座談会があり、巨大防潮堤の計画について、少し調べてみました。

人命と財産を守ることは最優先ではありますが、これを重視するあまり、自然との共生を軽視しすぎることがあってはならないと思います。

海と陸、海と河と陸が接する部分は、生態系にとって、非常に重要な場所です。

人にとっても、水産資源の恵みや、自然から学ぶ情操教育の観点から、非常に重要な場所です。

写真のような人工構造物で分断されることは決して望ましいことではありません。
また、このような海岸の風景に接して、こども達の健全な感性が育まれるでしょうか。

宮城県岩沼市では、緑の防潮堤の建設も一部で進められていますが、コンクリート構造物を基本にした、このような構造で自然の植生が育ってくれるのか、まだ試行錯誤の経験を積まなくてはならないような気もします。

上の写真は、仙台空港の南の海岸の防潮堤の陸側に、盛土して植樹し、緑の防潮堤とする工事中の写真を、津田さんのツィッターから引用させてもらったものです。

下の写真は、九州大学の清野先生達が作成された図です。防潮堤を出来るだけ後退させることにより沿岸湿地生態系の保護を提唱されています。

港湾における防潮堤I胸壁)の耐津波設計ガイドライン別表(国土交通省、平成25年1月)による防潮堤の構造を示しています。

この構造によって、陸と海の間の水の流れ、地下水の流れが阻害され、海の生き物たちに必要な栄養物質の供給も阻害されることになります。

長い目で見た場合、人間は歴史的に何度も大きな災害に遭い、そのたびに自然に対する謙虚さをとりもどし、忍耐力のある人間性を獲得してきたのではないかと思います。

ヒンドゥー教では、破壊を掌るシヴァ神、創造を掌るブラフマー神、維持を掌るビシュヌ神を三大神として信仰しています。
現在は昔と違い、様々な有害な人工物も流されたわけですから、状況は異なるかもしれませんが、自然災害のあとには、自然の恵みを受けられたのではないでしょうか。

よく考えなければならない問題だと思います。

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