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冬支度ではありません(こも巻き)

2015年10月23日

こも巻き(菰巻き)は、江戸時代から行われてきた害虫駆除法で、

マツカレハの幼虫(マツケムシ)を除去する方法のひとつです。

マツカレハは、冬になると地上に降りてきて、

枯れ葉の中などで越冬する習性があります。

このため、11月頃、マツやヒマラヤスギの幹の地上2mほどの高さに、

藁でできた「こも(菰)」を巻きつける作業が行われます。

春先に、この「こも」の中で越冬したマツカレハの幼虫を「こも」ともども焼却し、

マツカレハの駆除をするのです。

時期的に冬支度のように解釈する向きもありますが、決して防寒目的ではないのです。

ただし、マツカレハの天敵となるヤニサシガメなども越冬場所が共通することが多く、

共に燃やされてしまい、この駆除法が効果絶大とまではいかないようです。

こも巻は針葉樹である、松の木が枯れずに葉が1年中青々とするための

環境づくりの手段なんですね(K)

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