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2015年09月28日
国連食糧農業機関(FAO)は5年ごとに森林資源の増減などをまとめており、今年の報告書では90年以降の変化を分析したものを報告した。
それによると、1990年から25年間に、農地転換や違法伐採などによって失われた世界の森林面積は、日本の国土面積の3.4倍に当たる1億2900万ヘクタールに上ることのこと。
報告書によると、90年時点の世界の森林面積は41億2800万ヘクタールだったが、現在は39億9900万ヘクタールに減少したとのこと。
特に南米やアフリカでの減少が著しく、熱帯雨林の違法伐採などが深刻なブラジルでは、最近5年間でも年平均98万4000ヘクタールが消失し、インドネシアも同68万4000ヘクタールなどと、大規模な森林破壊が続いていることが分かった。
一方、消失率(全森林面積に占める消失面積の割合)は2000年代に入って減少に転じたとの明るいニュースも含まれていた。
これは植林を進める中国、豪州やチリでの森林増加によるもので、世界全体での消失面積の拡大が抑えられていると見られるとのこと。
森林消失の著しい東南アジアに目を向けると、年間で日本の四国1個分の熱帯林が消失していると推定されており、その結果、大気中に二酸化炭素が放出され、多くの野生生物の生息地が失われているとのこと。
そしてこの急激な熱帯林消失に関わっているのが私たち日本人です。
私たちが大量に消費しているコピー用紙、カップ麺、自動車のタイヤなどは、熱帯林の犠牲の上に生産されている。
森林の減少は単にCO2吸収の抑制だけでなく、その森に住み、育っている動植物の生育の場を失い、生物多様性を損ない、ついには私たち人類の存亡にもかかわることになります。
過剰な森林の伐採を抑制し、植林等、森林の再生に今以上に努力を払うべきと思います。(P)
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