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山口市一般廃棄物最終処分場の建設工事現場を見学しました(2015.5.19)。
2015年05月21日
椹野川下流感潮部右岸きらら道の西側に山口市一般廃棄物最終処分場建設現場を見学した。
埋立面積3600m2、埋立容量28000m3で、埋立用貯留構造物は鉄筋コンクリート造で、は122.2m×32.2m、高さ11.5m(正味深さ10m)であり、その上に被覆屋根が設けられる。
底面は栗石の上に10cmの捨てコン、その上に1.5mの鉄筋コンクリートで底板をつくり、完全遮水構造とする。側面は1.1mの鉄筋コンクリートで、要は、地下水を汚さないこと、埋立物が空の状態でも周辺の土圧に耐えるものでなければならないことから、このような頑丈な構造が必要であるとのこと。ちなみに使用する鉄筋1563トン、コンクリート9940m3ということである。
当初完全クローズド型が想定されたが、跡地利用も考慮し、埋立物の安定化のため散水され、浸出水は処理後、放流される予定である。埋立終了後は、最終覆土し、被覆屋根を取り外し、公園あるいはグランド等として跡地利用する予定になっている。
この貯留構造物のほか、場内には防災調節池、管理棟および排水処理施設、修景緑地ビオトープ等が建設され、開発面積は41000m2である。
昨年9月から土木造成工事が着手され、切土93270m、盛土79124m3 残土処理8660m3、最終覆土用仮置土6000m3で、見学時は切土がほぼ終了し、南側の谷の部分に後で盛土用に使うために仮置きされていた。
また、工事中の濁水対策のため仮設の沈殿池600m3×2池が設けられていた。処理能力140m3/hr 一昨日40mm、昨日60mmの雨が降ったので、第1池は濁っている。放流基準はSS40mg/lで、非常に厳しいので、PACとアニオン系高分子凝集剤で凝集沈殿処理をし、放流水の水質は通常10数mg/l以下とのこと。
土木造成工事だけで11億6千万円、浸出水処理施設役5億円、用地取得1.4億円は議会議事録でも確認できる。全建設費用は34億円と耳にしたが確かではない。
処分単価の計算は、建設費から残存価値を差し引いたり、維持管理費用も含めなくてはならず簡単ではないが、m3あたり10万円以上の費用もあり得ないことではない。一緒に見学に参加された女性委員の話では、「最近はマンションに住む人も多いので、プランターの土も燃やせないごみとして排出するので、もったいないですね」ということだった。
費用の問題だけではなく、生態系や地下水を含む自然の水循環を乱したりすることにもなるので、できるだけリサイクルを徹底させて、最終処分量を減らす努力も重要である
5枚目の図は、参考までに、埼玉県の各自治体の埋立対象になる破砕選別後の不燃残渣の性状を示している。当然ながら、硬質プラスチックなど可燃分(強熱減量)の多い残渣ほど嵩密度が小さい。
その昔、上流の仁保地区が建設候補地に上がったこともあるが、地元の反対でできなかった経緯があり、その後、現地点の地元の理解が得られたのは、ありがたく、粘り強く説得にあたられた山口市の関係者の努力に敬意を表する。
地元自治会の方々も同時に見学されていたが、公会堂の建設や道路や溝渠の改良などで地元配慮がなされたとのことである。
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