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「ESDと里山での自然体験」と題して青山範子さんのお話を聴きました。

2014年12月18日

12月11日(木)広島からEPOちゅうごくのチーフコーディネーターの青山さんにきていただいて、「里山の保全と再生」シリーズの第6回として、ESD(持続可能な発展のための教育)と里山を利用した体験学習について、ご自身が経験してこられた様々な取組について紹介してただきました。
まず、これまで、行政にも携わり、食品衛生、食品分析、環境監視、苦情処理、人材育成などの仕事をしたこと、ここ十数年はエコクッキング、環境カウンセラー、環境保全アドバイザー呉環境市民の会の運営委員などとして、ボランティア活動にも力を入れてきておられます。幅広い経験により引き出しが多く間口が広いことがコーディネーターの仕事に生きているとのこと。

 はじめに「EPOちゅうごく」の紹介があり、環境教育促進法に基づいて、全国で8箇所設置されている一つで、中国5県の①情報提供、②相談、③交流等、地域の環境活動の中間支援の役割を持っている。今年度から山口県では下関市と周南市に1人ずつスタッフが配置されているそうである。今年度は、県域を越えて松江で広島、山口、島根の自然共生の取組についてセミナーを実施した。環境に関する情報提供、専門家の紹介斡旋などなど、遠慮なく利用してほしいとのこと。

 ESDとは、私たちの生きる力を育む、持続可能な社会をつくるための教育である。こども達だけではなく私たちのための教育と言うことが大事だ。一人一人が自然環境や資源の有限性をわかり、地域や様々な分野のつながりを認識して、持続可能な社会の実現に向けて、行動して支えていける人材を育成することとされた。
 概念が広すぎて、わかりにくい面があるが、環境・経済・社会の総合的なものであり、大事な考え方のキーワードとして、多様性、公平性、相互性、連携性、有限性、責任性、
取組の工夫のキーワードとして、疑問を持ってみる、みんなで協力する、未来を創造して計画する、つながりを大切にする、いろんな方向から見てみる、進んで参加する、人にに気持ちを伝える を挙げられた。
 25年度に全国から募集されたESD環境教育プログラムでは、山口県は当初応募がなかったが、ガイドブックには、ナベヅルを題材にした「絵本作家を目指そう」が登載されている。

 次に、ESDと「里山保全と再生」というシリーズのテーマとはどうつながるのかということについて、里山は、ESDを行う上での最高のフィールドであること、里山での自然体験は、まさにESDそのものであり、自然の恵みや営み、仕組みを五感で感じる、自然との一体感を感じる、命の尊さを感じることができる。こども達は自然から自ら学んでくれる。
さらに、自然体験の学びから、好きになり、自然環境をまもろうという気持ちになり、里山再生等の次代の担い手になっていくことにつながることが理想的な姿といえる。
定住促進では島根県海士町が、六次産業化では広島県世羅町が成功している。

 青山さん自身が地元の呉市を中心に関わってこられた、ESDの事例、里山自然体験学習として、①子どもエコクラブ活動、②公民館・社会教育活動、③小中学校の出前環境学習授業、④ひろしま環境大学、⑤地域ボランティア・里山整備活動、⑥環境イベントエコフェスタ がある。
 これらの活動を通して感じたことは、
・自然体験の少ないこども達が多いが、泥んこになって、すぐなじんでくれる。
・水源探検では水道局に協力してもらった、そういうスポンサー探しも大事。
・学習内容にはもちろん工夫は必要。大根の収穫と漬物づくりを組み合わせるなど。
・ボランティア活動もかなり盛んで、竹林伐採、草刈、ごみ清掃など。60歳代中心の団地で3千人規模で生ごみのリサイクルが実施されている例もある。
・呉エコフェスタでは、丸太切りが一番人気。木のにおいもかげる。
 しかし、一番印象に残っているのは、ネーチャーゲームのフィールドビンゴで、赤いもの、ふわふわしたもの、ハート型をしたもの、などなどグループで探させたが、ハート型がなかなか見つからず、一人だけ四つ葉のクローバーを見つけた子がいた。あとでみんなの前でその子に発言してもらったが、先生からあの子がみんなの前で発言してくれたのは初めてのことだったと聞いたことだったとのこと。

質疑:
Q:文科省と環境省でESDがニュアンスや進め方すこし異なると言われたが、どう違うのか。
A:文科省はユネスコスクールの認定を軸に推進してきたが、環境省はお金がないこともあり、これまでの環境教育の延長線上にある感じか。あまりうまく連携してはやられていないのではないか。

Q:里山の再生は何の目的でやるのか。ほっておくのがいいという考え方もある。
A:里山は、山と人が住む里の境界にあり、緩衝域の役割か。里山が荒れると、イノシシなどが公園に現れたりする。ただ、地域により捉え方は違うんだろうとは思う。

Q:学校は何をしているのだろうか。
A:教育委員会により違うということになるが、山口県では西部は比較的活発、東部はさほどでないという感じか。
C:先日の福田先生のサロンでは、ESDということはとくに意識していないが、「生きる力」「コミュニケーション力」など実質はすでに行われているという見解だった。

Q:学校のハードルが高い。
A:確かにそうだが、知り合いをたどっていけばいい。
 学校は忙しいけれども、校長先生や教頭先生がやる気があれば結構時間がつくれる。ただ、早めに交渉が必要。

Q:ひろしま環境大学というのはどういった組織か。宇部では宇部志立市民大学というものがあり、いま四期目である。年間16コマの授業がある。環境、文化、健康の3学部がある。卒業生は貴重な人材だ。
A:環境カウンセラーひろしま,ひろしま地球環境フォーラムの共催で広島県が後援している。ほぼ6、7回の授業。もう15年くらい続いている。宇部の場合、卒業生が活躍される場をつくることは非常に大事と思う。
C:環境カウンセラーが活躍されているのはうらやましい。

Q:ESDのDevelopment は開発と訳すのか発展と訳すのか、あいまい。Acountability も本来は結果責任であるのに、説明責任というふうに使われている。1992年のリオのサミットでウルグァイの大統領の演説で「幸せになるために生まれてきた」とされたが、開発と環境は相反する面があるので。
A:ESDとはなんぞやと、今秋の世界会議で議論したが、結構千差万別だった、いつまでも、すこやかに、デイライフ(おだやかな生活)とした人もいる。わたしは、人の心をつなぐ、すこやかにすごすといった

Q:小野湖の水を守る会でも、農作業を通した子どもの体験教育をしてきているが、これからは、学校をいかに巻き込むか、こども達の教育をどうするのか、体系立てて行くことが大事だと思う。
A:大人がきちんとやる必要はないかもしれない。こどもが独りでに学んでくれたらいい。自然体験は子どもそれぞれによって受け取り方が違うし、ある程度自由度があっていいと思う。食と土は大事。

Q:目標としているESDの効果が確実に上がっているのかどうか、不安に感じているし問題だと思う。日本の教育は役に立たないという印象もある。教育すること自体が目的になってはいけない。
A:効果は10年、20年長い目で見ないと分からない。呉アドベンチャーゲームのこども達の最後の感想が「私たちは自然が大好きです」というものだった。子どもの時の原体験がかなり後で生きることもある。
Q:Education というと子どもが対象となりがちだが、大人も対象であるべきだ。子どもは大人の姿をみて、それでいいんだと思ってしまう。
A:その通りだ。

Q:ESDの教育の効果が行動につながるかという次の段階もある。
A:教育というより、学びと考えてはどうか。楽しい、仲間とつながってよかった、自分の役割があった、ということが大事。

Q:子どもを里山で教育することと、とにかくやれる人で草刈や休耕田の再生をやるのと
どちらが効果あるのか迷うこともある。
A:車の両輪で、どちらも必要と思う。
C:教育にあまり効果を求めるのはふさわしくないのではないか。
C:大人から子どもは学ぶ。ただ信じてやるのみだと思う。
ESDの効果はそう簡単には上がらないのではないか。ESDがらみの体験教育は知識をつけるというより、むしろ感性を育てることに重点があるのではないか。

大変内容の濃いお話でした。ありがとうございました。

動画は以下です。https://www.youtube.com/watch?v=wugwquwPHc0

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