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福武財団の第2回助成活動成果発表大会が11月29-30日、別府で開催されました。
2014年12月03日
昨年8月、宇部で開催した「瀬戸内海研究フォーラムin山口」の成果発表のため、浮田が参加してきました。非常に密度の濃い時間であったので、貴重なブログスペースを借りて概要を報告します。 走り書きのメモなので、発言者を取り違えたり、内容を正確に伝えられていないところもあるので、その点はご容赦いただければと思います。
開会式ではビデオ挨拶で、福武理事長の、東京には幸せはない、地方にかけるという思いが語られた。この財団が150名を越える人数を全国各地から集められる力はすごいものだと感心した。
ポスター発表は7回に分け、1回あたり11件、全部で77件、1件あたり各15+5分ずつ与えられる。平成25年度に、上限100万円の助成を受けた件数は、文化芸術による地域振興42、瀬戸内海文化研究・活動支援助成43件、合計87件で一部は欠席と言うことか。
他の人の発表は、せいぜい二つずつくらいしか聞くことができず、全貌を知ることができない。しかし、みんな同じ志をもって、取り組んでいる人たち、若いアーティストの人たちが各地から集まっていて、日頃あまり出会えない、人たちとの対話、独創的な取組みを聞くことができ、予想外に刺激的な集まりだった。
話を聴いた中では、文化芸術Gからは、郊外都市・ユートピア~団地と農~、西宮の里山でのアートによる地域支援、俳句と現代アートで島おこし、廃校を利用した若手アーティストによる地域再生、瀬戸内海文化研究Gからは、岡山の市民グループによる海底ごみの回収、日生のカキ棚の有効利用、笠岡の新山地区で郷土史のまとめ字図を製作された取組、などが印象に残った。
廃校の借料を月17万円払っているところ、無料のところがあり、その差に驚いた。
またさすがアーティストだけあって、アイデアが斬新で、ネーミングがいいのが多い。
終了後、選考委員の加藤種男さん、池田清隆さん、来賓の藻谷浩介さんから講評があった。加藤氏は「全国ではCreative Society Network は2千以上あると言われている。周到な準備がなくてもとにかくやってみることも大事。」
池田氏は、「これまで助成累計282件と積み上がってきたが、どれだけの成果が上がってきたのか、少しきびしい。島々での取組が多いが、瀬戸内国際芸術祭が行われた男木島の小学校再開、粟島への若い夫婦をにはじめとした7人の若者の移住など良い兆しの例」、 藻谷氏からは、「アートの無目的性、自由性と行政的な地域振興そもそも相容れるのか、それでもアーティストが地域にとけ込まれていくケースもかなりある。Iターンで良かったと思う人は、地域で文化活動に参加した人である」というとの話。
その後、飛び入りで、クラウドファンディング大手の梶川さんから、ネット上での寄付による資金獲得について説明があって参考になった。
日本はまだ英国、米国などに比べると非常に遅れている。寄付しない理由は、①お金がない、②使途が不明、③頼まれない、であり、しっかり頼む、頼んでくれる人を増やすことで可能性が開ける。地方自治体でもこの制度を利用しているところもある。
懇親会では、関サバ、タコの刺身がおいしかった。海底ごみの藤原さんと、ジャストギビングの梶川さんに資金調達の話を聴く。今回発表者等の費用は全て財団もちでありがたかった。寄付控除が受けられるように、認定NPOになることが必要かどうかはききそびれた。
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