ホーム  > お知らせブログ - 銀天エコプラザ > 環境サロン「里山の保全と再生」第2回 ~小野湖の水を守る会の活動と里山保全 話題提供:津島榮(小野湖の水を守る会)
うべっくる

-------- 2017年 --------

▼ -------- 2016年 -------- ▼

▼ -------- 2015年 -------- ▼

▼ -------- 2014年 -------- ▼

▼ -------- 2013年 -------- ▼

▼ -------- 2012年 -------- ▼

▼ -------- 2011年 -------- ▼

宇部市の環境学習施設
銀天エコプラザ ときわミュージアム 体験学習館「モンスタ」 アクトビレッジおの
銀天エコプラザ お知らせブログ

環境サロン「里山の保全と再生」第2回 ~小野湖の水を守る会の活動と里山保全 話題提供:津島榮(小野湖の水を守る会)

2013年07月28日

はじめに「小野湖の水を守る会」の設立目的、経緯等について説明があった。
http://onokonomizu.jpn.org/
 小野湖は昭和15年に着工し、その後中断して戦後昭和25年に完工した。家屋169戸、水田106ha、畑106ha、山林37ha、宅地6万坪が水に沈んだ。総貯水量は2379万m3であり、水利権の割合は農業用水を除いて宇部興産46.7%、協和発酵19.7%、宇部市18.3%、小野田市12.7%、セントラル硝子2.7%である。

小野湖の水質環境基準は最近、基準がぎりぎりの状況にあるが、2009年に美祢市に隣接した小野上宇内に大規模な産業廃棄物処分場(60万m3)の建設計画があることがわかり、10月に小野湖の水を守る会が発足した。
 安定型産業廃棄物処分場と言われるものであるが、実質的にはプラスチック類が多く、いろいろな化学物質が微量、長期にわたって排出されるおそれがある。少なくとも水源地域にこのような施設はつくるべきではないという主張である。

 産業廃棄物の設置許可基準の中で、山口県の要綱では周辺の自治会、排水放流先の水路河川等の管理者、水利権者、漁業権者、計画地に隣接する土地の所有者の同意が必要とされている。最終処分業は経営的には安定しているようなので、地元に対して色々有利な条件を提示され、農林業の低迷、高齢化が進む中、地権者や地元が計画に同意するケースも出てくるとのこと。いずれにしても地元の同意ということがもっとも大事なことということになる。
 現在、当初の上宇内に近い産廃処分場の他に、西下小野にやはり大規模な処分場建設計画(40万m3)が持ち上がっている。

「小野湖の水を守る会」では、2010年から上宇内に休耕田を借りて、草刈やソバを植え始め、11年、12年と、それぞれ「水源地農園米作り体験隊」で親子で米作りや、「自然の恵み体験隊」で、巣箱づくり、キャンプ、タケノコ掘り、ソバ打ちなどを体験させる活動を行った。今年度も同様の「水源地保全プロジェクト」が行われている。湖れっらの活動の詳細については小野湖の水を守る会のフェイスブック
https://www.facebook.com/onokonomizu)に紹介されている。

 上宇内地区の農家も高齢化が年々進むので、あと3年持たないのではないかという田も多い状況であるとのこと。産業廃棄物処分場の下の谷筋も、3年前は耕作されて、川からため池まで歩いて行けたが、今は休耕田になって草が生え、行けなくなっている。 
 会では、おいしいお米がとれるので、小規模だが、産直販売にも協力している。
 休耕田を少しでもなくすことが重要だけれども、水利権の関係もあり水田より、ソバの方がやりやすい。ただ、ソバ粉は業者には品質のこだわりがあり、なかなか買ってもらえない。

 1時間ほど説明の後、小グループに分かれて、「里山の保全にまちなかの人は、どのようにかかわればよいか」についてのディスカッションが行われた。
 
Aグループ
・まず、このような状況を知ることが大事
 小学校の体験型教育に組み込み、水や食べものの大切さや、多様な生物に触れ、里山を保全することの大切さを教える。
・水源涵養基金を5円/m3とかもっと強化して、市民が広く浅く水源地の里山保全支援活動を支える。 
 草刈支援や間伐支援に市民が参加できる体制をつくっていく。
・現実問題として、充実感はあるにせよ、きつい作業なので、休憩所や空き家を利用した宿泊所などをもっと整備していかなければ長続きしない。

Bグループ
・小中高校の学校教育に組み込む。
 食を通じた、紹介されたような体験活動が大事。
・まちと里山の相互理解が大切で、地元の方などの案内をつけて、現場を見に行き、本音で話し合うこと。地元は保守的なところもあるので、市が仲介をとることが重要。
・逆に、里山からまちなかへの働きかけも大事。
 やはり市民に問題提起をしていく、このような勉強会も必要である。

Cグループ
・学校教育の中でしっかり位置づける。
・広報・宣伝の重要性、知らない人が多い。科学的な説明も大事。
・ やはり資金が必要。一世帯一年間で千円も負担すれば、7万7千世帯あるので、7700万円になる。すれば14,5人は里山で生活できるのではないか。
・人を惹きつけられるような提案、バイオマス、タケノコ、イノシシ、牛や山羊はどうか。・急を要する問題。年金があるリタイア世代はしばらくは貢献する 若い人は会社組織で、
→山羊は草刈には有効だが、やはりきちんと管理をする人が要る。

Dグループ
小野地区活性化保全協議会のようなものをつくる。まちなかの市民・団体・企業と地元農家の休耕田賃貸契約を仲介する。
→水利権の割合からすると企業のCSRとしての関与ももっと期待されていいのではと思う。
(今回、これまで体験隊に参加された方々の声もききたかった。また、当初小野湖の水を守る会では、水源保護条例の制定を呼びかけるという課題があったが、あまり進んでいないようだ。→ 条例制定については、説得すべき相手が多く、そう簡単ではない。)

当サロンの状況は下記のYoutubeにてご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=h7W8dx1JI5c
http://www.youtube.com/watch?v=g5m3AI4nrMY
http://www.youtube.com/watch?v=5FJXhW4rkpg

閲覧数 2076 コメント 0
コメントを見る・投稿する
この記事のURL: http://ubekuru.com/blog_view.php?id=1486

◆ 現在、コメントはありません。

この記事へコメントを投稿します。

名前

コメント ※必須

画像認証 ※必須

画像に表示されている数字を、左から順に下に入力してください。

(上に表示されている数字を左から順に入力してください。)



ページの先頭へ