日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
宇部市環境学習ポータルサイト「うべっくる」では、山口県宇部市で行われる環境イベント情報を募集しています。環境イベントに関する情報はこちらからお知らせ下さい。
-------- 2024年 --------
環境サロン「自然保護と生物多様性保全」第7回がありました。
2013年01月11日
生物多様性について考えるシリーズ、第7回は「生物多様性保全地域連携の仕組みづくり戦略」と題して、山口大学の関根雅彦先生にお話ししていただきました。
●まずは、生態系に関する基礎的な説明がありました。なぜ多様性が重要かというと、バラエティに富んだ生態系の方が、トータルでは生き残る可能性が高いからです。興味深いのは、「里山」等を考える場合、決して自然林が理想なのではなく、ある程度人の手を入れたものになるということ。人為的に「人工林と自然林の中間状態」を維持しているということです。ここには、人間の側の都合が関与している面もあります。
●関根先生が関わってこられた、山口県や宇部市における保全活動の事例として、「ホタル生息場創出事業(椹野川、ときわ公園)」「魚の住みやすい川づくり」「河口・干潟・浅海域再生事業(アサリ漁場の再生)」「水質と水生生物生息状況(ヒメダカ・ヌマエビ)」「希少種保全対策(厚東川河口のトンボ)」「里山ビオトープ二俣瀬」などがあります。
この中で、ビオトープ二俣瀬に関するお話がありました。ビオトープとは「有機的に結びついた生物群、生物社会の生息空間」のことであり、二俣瀬では平成12年にビオトープ作りに着手しています。計画段階から、参加者が「やりたいこと」「面白いと思うこと」を出し合って、作業自体も業者に頼むのではなく,自分たちでやったことが継続できた理由なのではないかという点が印象的でした。
●以上のお話を受けて、後半は、参加者が自由に意見を出し合う時間が設けられました。保全地域連携の仕組みづくりに関するアイディアを出すに当たって、関根先生が「面白いこと」「生活に密着していること」の2つの観点を提示されましたが、出てきたものは、「面白いこと」側の意見が多かったようです。
・自給自足ができる生活空間の創出は、生態系維持に役立つのでは?
・都市部から来た人が自然体験できる施設・宿等を作れば良いのでは?
・再生エネルギーのアイディアを出し合い、地元に合った小規模発電の拠点を作れば良いのでは?
・炭焼きをイベント化して人を呼び、竹林の伐採など人手がかかる時の手段とすれば良いのでは?
・小野湖周辺の活動を数年やってきている。最初は、お金がどうとかより、とにかく小規模でもやっていくことが重要なのでは?
・「農地を貸したい人」「団塊の世代で動きたい人」を結びつける。
(行政の役割?)。
問題点としては、中心となって動くコアの人材に負担が集中し、疲弊してしまうことがあるようです。より幅広い人材を集めるためには、行政に期待される役割も大きいと思われます。自由に意見を出し合う場も重要でしょう。その意味では、活発なやり取りがあった今回のサロンは、なかなか有意義なものであると感じました(w)。
※サロンの模様は、USTREAMでの視聴が可能です。
興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/kankyo-salon#/channel/from-ube-mizutotabemono
Copyright © Ube City Kankyo-Portalsite all rights reserved.
4255 0
ツイート
この記事のURL: http://ubekuru.com/blog_view.php?id=1150
◆ 現在、コメントはありません。
この記事へコメントを投稿します。