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12月6日竹下直彦先生から「淡水魚とこれからの自然共生」について話を聴きました。

2012年12月08日

まず、基本的な知識として、川と海の間を回遊する淡水魚として1)非通し回遊魚 2)通し回遊魚の分類があり、日本では、後者に、サケに代表される遡河回遊魚、ウナギに代表される降河回遊魚、アユに代表される両側回遊魚(淡水性)の分類があること。淡水域と海水域の面積あたりの一次生産量は低緯度地域では淡水域で高く、海水域で低いが、中・高緯度地域では、逆に海水域で高く、淡水域で低いことから、中高緯度地域では遡河回遊型の種類が多く、低緯度地域では降河回遊型の種類が多い。また、河川は蛇行するのが自然であり、水生昆虫や魚の生息環境として、瀬と淵の状態から、6種類の流れのタイプに分けることができる。どこに産卵するかも、水草(コイ・フナ)、砂礫(サケ・アマゴ)、巣穴(カジカ)、水田・湿地(ナマズ・ドジョウ)、など様々であることなど説明された。

次に、外来魚について、ブラックバスやブルーギルは親が卵や幼魚期に守るので、初期減耗が少ないこと、ソウギョ・ハクレン・コクレン・アオウオは中国から移植された魚で、それぞれ水草、植物プランクトン、動物プランクトン食、肉食である。しかし日本の川は小さいの利根川のみで繁殖する。タウナギは水田の畦に孔をあけること、カダヤシはメダカを駆逐することで問題視される。ティラピアはクロダイを好む韓国では食用になるが、日本ではあまり人気がない。コアユは琵琶湖からの国内外来魚であるが、産卵期が8月で高温のために再生産ができない。ワカサギは本来は遡河回遊魚だが、ダム湖などに定着して生育している。小野湖のワカサギは大きくて有名である。

宇部市の淡水魚は24科74種類で、うち5種が外来魚、5種が国内外来魚で本来種は64種である。山口県の絶滅のおそれのある淡水魚類は16種であるが、そのうち宇部市で確認されたものは、絶滅危惧ⅠA類のヌマムツ、ⅠB類のドジョウ、メダカ、絶滅危惧Ⅱ類のスナヤツメ、アカザの5種である。河川工事においては注意が必要な地域であるといえる。小坂さんによる修士論文のオオクチバス(ブラックバス)研究の紹介もあった。3年くらいで25cmくらいになり、成熟個体になる。7,8年で35cm前後になる。雑食であり、17種の魚、秋、冬、春はワカサギ、夏はテナガエビを主な餌である。人工産卵床を設置してそれを適当な時期に撤去するなどの対策が考えられるが、完全駆除は大変難しい。積極的にとって食用に利用するのがいい。小野湖のバスは充分食べられる。

その河川にはどんな魚がいるのか、工事区間にはどんな魚がいるのか、工事・改修を行う場合、どんな魚が、いつ、どこで、どのように利用しているのか、希少種だけではなく、普通種にも目を向けて、住民として希望の意見を述べる。河川の連続性、魚の回遊に配慮してほしい。空間的には水を流すことだけ考えて平坦にしてしまうと良くないので、瀬と淵を復元することが大事である。アユは土用の時期は湧水があるようなところで、涼んでいる・このような場所はコンクリート壁で湧水の流れを止めないようにする。

以下質疑
○小野湖だと、ブラックバスだと、人工産卵床の効果はどうか。
→かなり深いところにも産卵場があるので、難しいかもしれない。
○ため池でブラックバスの駆除を試みたことがあるが、なかなかうまくいかない
→すこし水を落として、地曳き網で魚を全部捕って、他の魚は活かしておき、あと石灰を撒いて、戻してやるといい。
○トンボを保護が目的なので石灰は撒けない。何故そんなため池にもバスがいるのか。
→一時期、釣り具の業者などが積極的に放流したケースもあるといわれる。また、放流はいいことという文化があった。子どもが放流したケースもあるだろう。
○小野湖のワカサギ、ブラックバスを食べていくのはどうか。釣りだけでなく網を使うことはできないのか。
→小野湖のバスやワカサギは十分おいしくて食用になる。わりにバスは頭がよく、止まったり逆進したりできて、建網でもとれにくい。ブルーギルも結構おいしい。一時期、バス釣りがブームになったが、いまはあまり盛んではない。椹野川では地域通貨による買い上げが行われている。
○小野湖の魚は何故おいいしいのか。
→それなりに水質がいいからではないか。食べるものによっては臭いがついたりする

○厚東川の淡水漁業はどんなものがあるか。
→シラスウナギ、モクズガニ、シジミなど
○アユカケ、ドンコは区別できにくいが。
→たしかにむずかしい。瀬戸内海側はほとんどドンコではないか。ドンコで30cm近いものもたまにいる。江の川は上れる長さが長いので、大きく成長する。大きいのは1尾1万くらいする。生息地が天然記念物でも魚そのものはとって食べてもいい。
○落差工の下の深掘れのところに魚がよく集まるが。
→わりに魚が好む条件で、上がらないようになる場合もある。やはり魚道を設けて連続性を持たせるのがいい。
○写真を反転する場合もあるが。
→ゆるされるのではないか。魚の標本は魚左側、縦縞横縞の縦横は魚を立てていうので、一般の人の感覚と違う。
○淡水魚が増えて、なにがいいか。→野鳥の餌になる。
○カワウの害は →アユに対して大きい。野鳥は制度上、自由に駆除することができない。
○ナマズはおいしいか。
→おいしい。川をはぐのは少し難しいが、包丁で切ってペンチではがせばいい。最近は水田が利用しにくくなっているので減っている。
 カワムツは昆虫など雑食性、オイカワは付着藻類、オイカワの方がおいしい。
○フナの種類の見分け方 →えらやひれを調べたりしないと外観からだけはわかりにくい。参考までにゲンゴロウブナは手触りはざらっと、ギンブナはぬるっとしている。
○ブラックバスの鮒寿司はできないか。
→メスだけだけれども、内蔵とか、エラとかきれいに外す技術があればできるのではないか。
Ustreemはhttp://kankyo-salon.jpn.org/seibutsutayousei.html
本シリーズ次回は、12月20日(木)19時より、浮田による「椹野川河口干潟自然再生の取り組み」です。

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