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第2回ESD研修会 「地域による学校支援に期待すること~宇部市のコミュニティー・スクール~」報告です。  

2018年09月10日

9月1日、お忙しい中、野口政吾教育長にコミュニティ・スクールについて話していただきました。

 ESDや環境教育については、そう詳しくないのでお断りしようと思ったが、宇部市におけるコミュニティ・スクールの現状について、話す。
 家は山口市にあり、三世代の大家族で、機械を入れない手植えで、ほぼ完全無農薬米の栽培を続けている。テレビの本格的な取材を受けたこともある。側を流れる川には自然のホタルが多い。

コミュニティ・スクール(CS)は、「地域のこどもは地域で育てる」というもので、国では平成15年から発足している。宇部市は平成20年度からスタートして、平成25年度には全校に学校運営協議会が設けられた。

 はじめの頃、県内では萩が進んでいて、自分が平成19年度に萩の小学校に教頭で赴任したとき、校長から学校運営協議会の担当するよう言われたが、その当時は何のことか知らなくて失望された。単身赴任だったが、土日の行事が多く、週末もなかなか山口の家に帰れないことが多かった。

 CSが注目される背景として、
 子どもを取り巻く家庭環境は、18才未満の子どもがいる世帯数は山口県でも1980年から35年間で約半減しており、そのうち核家族の割合は68.5%から85.1%に増え、三世代同居家庭は27.2%から10%にまで減少している。また地域の中での子どもを通じたつきあいは平成14年と26年を比較して非常に低下している。

 自然の中での遊びをしている子どもや、地域行事への参加をしている子どもは、していない子どもに比べてコミュニケーションスキルが高い。


平成27年度に村岡知事は「地域教育力日本一」をアクションプランの一つとして取り上げられた。自分は平成24,25年度に県教委でこれに関連した体制づくりを担当し、中学校区単位で、地域協育ネットを整備する計画に携わった。

やまぐち型地域連携教育の全体的な構想は図に示すようなものであり、学校教育と社会教育が連携して、コミュニティ・スクールを核として地域のネットワークを強化し、人づくりと地域づくりの好循環を創出することをめざしている。

 この中で、コミュニティ・スクールの3つの機能として、①学校運営、②学校支援、③地域貢献 が上げられている。
まためざす方向性として、①子育て環境の充実、②地域の担い手の育成、③地域コミュニティの創出 が上げられている。

近い将来、小中一貫教育を念頭に置いて、学校運営協議会も、中学校区単位でやることが計画されている。
平成32年度までには、全校区で地域協育ネット協議会を核とした体制の実現を目指している。

 その後、学校運営、学校支援、地域貢献それぞれについて、宇部市における実践の例が紹介された。

 まず、学校運営については、平成20年度から文科省の調査研究指定校となった厚東小学校においては、学校運営協議会が年間10何回、熱心に取り組まれている。地域・学校・生徒・保護者が熟議して、運営の質の向上が図られている。
 その他、藤山校区における挨拶できる子どもを育てるロードづくり、常盤中学校生徒がと恩田小学校に行って挨拶をする。川上と岬小学校でも、挨拶運動が行われている。

 次に、学校支援について、授業支援、土曜塾、放課後教室など、すでに色々な活動が行われている、
 いまや、大人が学校にいることが当たり前になってきている。大人と関わることも上手になっている。
 中学校になると、教える内容もすこし難しくなるが、専門的な元教員の方々も係わっている例も多くなっている。
 上宇部中学校では囲碁教室、紙芝居教室が行われていて大人気である。
岬小学校では、運動場が使えないとき、昼休みに近くの道路を挟んだ公園で遊ぶとき、地域の人が立ち会って、先生にも喜ばれている。

小中高・高専・大学などの間のつながりもある。子ども達はやはり年齢が近い方がいい。

 三つ目の地域貢献に関しては、宇部市は県内でも注目されている。非常に盛んである。
お祭りへの参加、介護施設訪問、地域美化活動、森林保全など。
 子ども達は、地域の人達に喜んでもらえることで、自己有用感が感じる。地域の人がすごくほめてくれる。悪いことはしないようになるなど、子どもが変わる。
 20年前、宇部市の中学校は荒れていた。今は随分落ち着いた。

子ども達の関わりも、参加→手伝い→企画へと進化する。
昨年、上宇部中学校では、校区の夏祭りで中学生が、多彩な企画をした。準備に1ヶ月かけてブースを運営した。8月5日、全校生徒の約3分の1、120人が自主参加した。その様子は山口放送のテレビでも放送された。

 地域の人達が授業に参加して、子ども達とともに教室で学ぶことも行われている。版画作り、習字、歴史など。地域の人の学びにもなる。
 地域の人は子ども達と話すことで元気になる。子ども達のことがよくわかる。将来何になりたいか、中学生に聞いたら、ゲームクリエイターやユーチューバーというのが出てきて驚いたとか。

 このような体験を通して、ふるさとを愛する心が育まれ、将来、地域の担い手になってもらうことも期待される。

 そのために、地域を知ることが大事であり、渡邉祐策翁の話や、赤間硯の話、小学校では習字は赤間硯を使っている。厚東太鼓など。
 地域について考える、吉部っこ夢会議、その他地域の様々なイベントへの参加も行われている。

 掃除を一緒にしたり、給食を一緒に食べたりする場合もある。
落ちた人参を地域の人が「死にはせん」といって食べた。そのことを子どもが家に帰って親に話したところ、親が学校に電話してきたことがあったそうだ。

 来校者数は10年前に比べると、1.5倍から2倍と格段に増えている。
学校運営協議会における学校運営に関する意見の状況について、山口大学のアンケート調査結果が示されたが、やはり地域の人達にとっては小学校の方が親しみやすく、また学校側も小学校と中学校では温度差があり、興味深い結果となっている。

 CSに対する生徒、学校、地域の人達の評価はスライドに示されるように全体に肯定的なものである。
今後の課題としては、CSの成果の見える化・広報、コーディネータの養成、などが上げられている。


最後に具体的な環境教育の紹介として、ごみの分別の学習、食料 環境学習指導者研修会は昨年度から行われている。アクトビレッジおのでの体験学習など。
やまぐちエコリーダーズスクールとして県内で平成28年度40校のうち16校が宇部市である。また、昨年度から環境教育モデル校を指定している。

皆様、専門性を持って 学校に係わってもらい、子ども達にすこしでも進歩があれば、しっかりほめてやって下さい、またまちなかで子ども達に会ったら、あいさつの声をかけてあげて下さい。


質疑
○CSの活動にも学校間の格差がかなりあるのではないか。二点目は先生方が忙しい状況については、教育行政が忙しくされてきたのではないか。三点目は学校の統廃合については小学生がどの程度歩けるのかも考える必要がある。
→地域差をできるだけなくしていきたい。二点目、教育政策として反省すべきはしていきたい。統廃合等については、将来の人口減少社会、建物の強靱化等の問題も含めて、総合的に考えていきたい。

○お話をお聞きして、CSのレベルは相当進んでいる印象を受けた。最後の課題で上げられていたコーディネータの確保の問題について、もう少しお聞きしたい。また校長経験者も関与されている例もあるということだが、一般には、少ないのではないか。
→学校と地域をつなぐコーディネータにやはり地域により温度差はある。コーディネータ養成講座もある。学校支援、地域貢献について、適切な人の紹介などに期待する所は大きい。また、学校の退職者 半分くらいは、もう学校関係はいいという人がいるが、退職校長会なども通して、適切な活躍場所を用意することも必要か。

○先ほどYoutuberやGamecreaterにあこがれる中学生が多いとのことだったが、社会として、地産地消の重要性の認識が薄くなっているのではないか。農業も大事。
→私も同感である。基本はものづくり。学校ではどんどん便利になっているが、時間、空間、人との直接のかかわり、それから手間をかける、これらを大事にして育てていきたい。農業の大切さも里山の伝統などしっかり継承していかなくてはと思っている。

○ESDについて、3年前に岡山から池田満之さんに来てもらって、CSにESDをいかに導入するか議論したことがある。そのとき白石教育長が出られていて、CSはまだ著についたばかりで、実質の充実はこれからということだった。CSによる学力向上を企図している小学校もあるとのことだった。
→全てCS指定されたのは5年前、3年前に比較すると、確かに良くなっている。やはり時間がかかる。5年くらいかかる。いま充実し始めたというところ。
 ESDはCSが充実させる要素であると思われるので、これから勉強して取り入れられるところを取り入れていきたい。

○ESDに関して言えば、世界を視野に入れて、また人間だけではなく、ほかの生物のこと考えていただきたいと思う。道徳教育も大事だと思うが、ふるさとを愛する心とか、ふるさとだけにとらわれるのではなく、できるだけ広い視野をもつ必要がある。

○ 生きていく上で、基本的なことが大学生でもできないので驚くことがある。かかしをつくるとき、番線で縛ることができない。バーベキューで落ちたものを食べるとか、イベントのお餅つきでマスク、手袋、帽子をつけて、丸めなければならない。人間が弱くなりすぎているのではないか。たくましい子ども達が育たないのではないか。
→ 私も同感だ。世の中、安全安心とか、昔とは随分違ってきている。火が使えない。昔、七輪を使って肉を焼かせたとき、先生はあえて教えなかった。あまり手取り足取り教えられては、身につかない。子どもに任せて、失敗も体験させる方がいい。自ら体験させる機会を与えることが大事と思っている。

○宇部でCSがこれほど進んでいるとは思わなかった。大人の方も覚悟を持って、少々の危険を乗り越えさせる、その真剣さがあれば、こども達にも伝わるんではないか。これから災害も増えるので、そうでないといけない。五感を使う体験教育が大事ではないか。 
→子どもの問題は大人の問題。要は大人が真剣に取り組む後ろ姿を見せることで、子どもに伝わるのだと思う。

○一時、学校が門を閉ざした時期があり、それ以来どうも学校の敷居が高くなった。モンスターペアレントへの対応など校長が防波堤になる覚悟もいるのではないか。
→何人かクレームをつける人が来られることもある。学校運営協議会の地域の委員が対応するということも聞いたことがある。子どもは地域ぐるみで育てるというようになれば、ありがたい。

○高専等でコーディネータとして活動している。色々提案を持って行っても、余裕がなくて乗ってくれない先生が多いのではないか。理解ある先生をすこしずつ増やしていくことが大事だと思っているが。
→上宇部小学校の先生が来ているので、代弁お願いします。
・6年目ですが、2年目の時、地域担当の先生になって、地域の全行事時に参加するなど、とても忙しかった。やはり軌道に乗せるのに5,6年はかかった。はじめは総スカンを食ったが、日常、授業の中で地域の人に係わってもらうということになった。先生方が思ったほど大変ではないということがわかり、今は落ち着いた。5,6年かかった。先生の世代交代も含めて、あと10年かかる。

○ふれあいセンター所長として、CSについて、いろいろ経験はしてきたが、宇部市は充実している。皆さんの意見も入れてやれば、さらによりよくなっていくのではないかと思う。

おかげで、宇部市におけるコミュニティースクールの現状についてよく理解することができた。また狭い意味での環境教育ではなく、ESDの実践についても、地域ぐるみで、こども達の「生きる力」を育むというCSの目標とも一致しており、すでに行われつつあるようにも思われた。
 われわれにとってはCSの3つの役割のうち、学校支援に一番の関心があるが、これからも研修を重ねて、学校とどのように関わっていったらいいのか、体制作りや、個々人の指導力向上に努めたいと感じました。

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