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環境省プロジェクト「協働取組加速化事業」外部講師招聘による研修会の報告です。

2017年02月06日

日時:2月4日(土)15:00-17:00   参加者:15名
場所:宇部市総合福祉会館
講師:笠井利浩(福井工業大学環境情報学部教授)
演題:「雨水活用による持続可能な社会の構築に向けた環境教育の取り組み」
主催:校区ふれあいセンターWG小委員会

笠井先生は山口大学工学部資源工学科卒で、長登銅山跡地に残る鉱石の分析や、後にはアルミ精錬の赤泥からゼオライトを製造する研究で博士号を取得された。
大分の文理大学を経て、現在福井工業大学環境情報学部教授を務められている。

最近の研究テーマとしては、
・水資源の確保と減災を目的とした雨水活用システムの開発
・ライフサイクル思考に基づく環境教育プログラムの開発
に力を入れられている。

グリーンカーテンづくりによる環境教育プログラムについては、その対象として、かなり考える力がついてきている5年生にした。

5月の中旬にまず土づくりから始める。腐葉土、有機石灰、有機アミノ酸肥料、菌体
特殊肥料を元肥として前年の土と混ぜる。
土は前の年の土をやりかえず、腐葉土や石灰を足して、反復利用している。その方が良い。

6月初旬に苗を植え付ける。6mのプランターを3つ並べ全長18mである。通常プランターには水抜き穴があるが、ついておらず、底に木炭を敷いてある。
10cm間隔くらいに密にヘチマ、ゴーヤ、アサガオを植付けている。

成長は早く、8月後半には18mくらいの二階の屋上まで達する。

水やりは毎日で、最大で1日600L、年間では50m3の水量になる。

窒素を主にした液肥を水に混ぜて適宜、与えるようである。
また、台風など、とくに強い風には弱いそうだが、おそらくひからびてしまうのだろうとのことである。

6月はじめから、2ヶ月弱でほぼ屋上まで達し、水使用量は7月に中旬から増加する。

グリーカーテンがない2階の部屋と、グリーンカーテンがある1階の部屋とでは、5,6℃の差がある。

グリーンカーテンの厚さは50,60cmある。

当然サーモカメラによる壁面の温度には大きな差が見られている。

笠井先生は、LCT(ライフサイクル思考)によって、本当にどれだけ環境に優しいのかを評価する方法で、子ども達に考えさせる。

LCCO2の算定には、3EIDというデータベースを利用する。
https://www.env.go.jp/council/37ghg-mieruka/y370-03/mat02.pdf
価格あたりのLCCO2すなわち、つくる、使う、捨てる、のライフサイクルにわたって排出されるCO2量の原単位を購入金額あたりで表したデータがあるので、それを利用して、たとえばプランターやネット、あるいは水やりに使う、水や液肥などに関するLCCO2を計算して、グリーンカーテンのある場合とない場合の比較を行う。

その結果、電気を使わずにすんだために減らすことのできたCO2は3525kg、逆に増えたCO2は2892kgと、みんなが苦労した割には、削減量はさほど大きくない

生徒達に、次の年もやった方がいいかと確認すると、「準備のためのCO2排出は1回だけだから、来年はもっとプラスの面が増えるはずなので、続けるべきだ」とか、そういった意見が出てくる。
 また、水やりに水道水を使う場合、雨水を使う場合の比較なども同様に考えさせる。

このような、グリーンカーテンを土作りから後片付けまで体験させ、やったことがどれだけ環境に良かったのかを計算して、やらなかった場合と比較させ、考えさせる、このような教育の効果について、教育心理学の立場から、評価してみると、反省的な思考、探求的・合理的な思考はやや有意に向上し、証拠の重視は有意に向上したという結果が得られている。

そのほか、5トンの容量を持つパンプキンタンクをつくられたお話では、福井市清水東公民館に熱心な館長さんがおられ、5トンの雨水貯留槽パンプキンタンクをつくることになった。

このタンクはもともとは、途上国援助で現地の材料で作れるということで、つくられたものである。延べ100人・日かけてつくった。
公民館に隣接したビオトープは軟弱な地盤であり、基礎に気をつかったとのこと。また内側のモルタルを塗るのは大変な作業だった由。費用52万円は福井市が助成金を出してくれたそうである。

また、7月の祭りの時は、小学校のグリーンカーテンをスクリーンにして映写大会をしたりしている。

右上の写真は、先生達が制作された、雨をすぐに流すのではなくて、できるだけためること、すなわち「蓄雨」の重要性を啓発するビデオである。

下の写真は2校目として、中学校のグリーンカーテンであるが、幅36m、3階建ての屋上までに高さである。しかし、根切り後にひからびた植物を片付けるとき、屋上で危険な作業している生徒か、笠井先生?に、となりの建物の中学生から「落ちろ。落ちろ。」と囃されたことで、先生は愕然とされ、環境問題には「倫理」が大事だと言うことがひらめいたそうである。

質疑
○1番目のタンクと2番目のタンクの連結部分はどのようになっているのか
→さほど複雑な構造になっていない。1槽目が満杯になったらフロート弁を閉じ、2層目に雨水が入る構造である。
○初期雨水の分離の仕組みはどうなっているのか。
→小さい初期雨水分離タンクを設けても良い。2連式の場合は、1槽目は散水や、洗車、トイレ用水など。2槽目は洗濯に使う。
○タンクの雨水は、飲み水になるのか
→初期雨水を分けた後は、結構いい水で、沸かして飲める。
○電導度で初期雨水を分けることはできないのか
→長崎県の離島の場合は、電導度を測定して、分けることにしている。
○パンプキンタンクはコンクリートで、なぜFRP製のタンクなどを使わなかったのか。
→これはシンボル的なものであったので、わざと手間のかかるものにした。その方が愛着がわくから。
○他の学校などにもグリーンカーテンは普及しているか
→小学校のケースでは80万円、中学校のケースは120万円係った。これらは科研費でまかなったが、通常はその費用の面が制約条件になる。
○学校に協力をお願いするときにハードルは高くなかったか。
小学校ははじめ、色々な調整に1年間が必要だった。中学校の場合はすぐできた。
○高さはどこまで伸びるのか。
→水分と養分制限になっているかもしれない。液肥の追肥が必要かもしれない。液肥は窒素過多にして徒長を起こすようにしている。
 風に弱い。昨年中学校の分で台風でだいぶ被害を受けた。風で水分が蒸発したためと思われる。
○除去後のつるの処分はどうされたか。ゴーヤやヘチマの実はどうか。ゴーヤなどはV.Cもあるのでもったいない。
→相当な量になるが、最近は生徒が土に穴を掘って埋めている。 
 ヘチマは600kgくらいで、水分が多い。スポンジに加工する先生もいるが、ほんの少しだけ。ゴーヤも一度給食に使ったことはあるが、らちがあかないほどできる。高ばさみで収穫できる。
○ギネスブックなどに登録されないか。
→おそらく、もっと大きなものはあるのではないかと思う。杉並市役所の7階建て、幅は28m、高さは6階以上伸びている。www.youtube.com/watch?v=az4h5uHKeVc
○昆虫なども寄ってくると思うが、環境学習で利用するとかできないか。
→クマバチなどが来たりはしている。
○なぜ初期費用を耐用年数で割って1年当たりにして、評価しなかったか。
→子ども達に考えさせるために、わざとそうしている。
○副次的効果は?。
→子どもが落ち着く。注意する回数が減ったと言われた。窓が開けられ、さわやかな空気が入るのかも。
○倫理が大事ということに気がついたといわれたが全く同感。また最後見せていただいた蓄雨のビデオに関して、自然共生の面から、都市計画においてもっと考えらればならない課題と思う。 (文責:浮田)

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