プルメリアの伝説
2012年07月15日
熱帯植物室の「展望デッキ」に
白とピンクの「プルメリア」が咲いています。
インターネットで「ハワイの花と言えば」と入力して検索してみると、
「ハイビスカス」と「プルメリア」が、
人気を二分していました。
「プルメリア」が、
ハワイ州の州花である「ハイビスカス」と互角なのは、
レイによく使われる花として
知名度が高いからでしょうか。
ハワイでは、プルメリアは別名「葬式の花」。
棺や死者を飾る花です。
急な葬儀に際して、花の少ない季節でも、
プルメリアは、たくさん咲いているので
よく使われるようです。
「葬式の花」を結婚式場に飾ったり、
ブーケにしたりすることを気にされる方も多いでしょうね。
でも、プルメリアは、縁起の悪い花ではなく、
亡くなられた方を色も香りも素晴らしい花で、
お見送りしようとするもので、、
本当に素敵な花として、
ハワイの人達に愛されている証しなのですね。
「隣の島の王に侵略され、
殺害された王や兵士の魂を慰めるために、
プルメリアに姿を変えた王女の伝説。」
「神の掟を破って人間の若者に恋をして、
神の怒りを買い、
火山から噴き出した石で殺された女神。
その女神が亡くなってから
プルメリアの花がたくさん咲きだしたという
女神の伝説。」
花にまつわる伝説って、どうしてこうも切ないのでしょうね。
「女性に幸せを運ぶ花」「大切な人の幸せを願う花」とも言われるプルメリア。
きっと亡くなった王女・女神が女性の幸せを運んでくれるのでしょうね。
ミュージアムを訪れた全ての女性に素敵な幸せが届きますように!! (D