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自然共生ESD推進部会第2回研修会の戸坂隆雄さんのお話(続き)

2018年01月07日

 そんなわけで、今は松林はきれいになり、ここに来るのが楽しみというふうになって2年目になる。

 左下の写真はスクドです。

 それで今年は松露が出てきた。固まって出てきたものもある。赤松につくのが松茸、黒松につくのが松露、いわば日本のトリュフである。2cmほどの大きさだが1m2に10コくらい出たところもあった。
炭を入れて土壌改良を試みたり、松露を砕いて、水で溶いて林床に撒く試みもしている。

最後の写真は、海岸でのクロマツの植樹の模様を示したものである。素人がやった方がむしろ活着率がいいのではないかという感想も持った。順調に活着しているらしい。

C:両先生の話を聴いて、森林組合にも時々出前授業の依頼もあるが、やはり人に教えるのは本当に大変で、常に改良の努力が必要だと思った。
戸坂さんのお話で、松の葉っぱをかき出すのが、つよい松を育てるというのは勉強になった。秋吉台の草原の維持に山焼きも同じ類のことだろう。
スギの植林では、いいところに植えると、カルシウムをためることができ酸性を中和できるが、栄養のないところではそれができない。樹種による違いもあり、適地適木が大事ということも感じる。

Q:「スクドサデ」という言葉は初めて聞いたが。
A: 松葉のことをスクドという。サデは集めるという意味。昔は範囲を決めて入札をしていたところもある。貴重な燃料だった。
C:今から2月の末くらいまでがスクドの収集時期

Q: 海岸の植樹はどういう事業でやられたのか。
A: 確かユニクロの「瀬戸内オリーブ基金」だったと思う。

Q: 松露はどのくらいとれたのか。味はどうか。
A: 昔はぼろぼろとれたようだ。われわれも色んな実験をやってみたい。
田畑も荒れてきたのでマツを植えて、松露をつくったらどうかと思ったりする。
味はすごくいい。
海岸の松林は、防潮の働きをして、内陸部の金属の腐食だとか財産を守るのに役立っている。

Q: 松は稜線、花崗岩地質のところや砂浜など栄養の少ない所に生える。
スクドサデをやらないと松が必ずダメになるとは限らないのではないか。関東など北の方は残っているように思うが、季候のためか。 
C: 統計上のことだが、プロパンが普及し始めてから、松林が衰退したともいわれる。A: 管理しているのではないか。枯れた松を処分しなかったことも大きかったのではないか。切ったものを持ち出して処分しないとダメ。自分は1週間に2回見ているので、きめ細かい管理ができる。そういうことが大事と思う。
C: 山口CCゴルフ場の場合は、切って、谷間に近いところに埋めてもらった。
 根にもザイセンチュウがいるので、注意が必要である。
C: 気候的には、このあたりは照葉樹林が極相だから、放っておくと、松はなくなっていく。丸本先生も、松林は非常に不自然な環境といわれていた。
C: 温度も影響しているかも知れない。そういう意味では地球温暖化も関係しているかも。酸性雨はどうだろうか。
A:岡山大学の先生だったか、直接的にはあまり関係ないと聞いたことがある。

Q: 切った木の処分はどうするのがいいか
A: 処分は、焼却する、集めてシートを掛けて燻蒸するなど。

Q: 整備した松林は気持ちいいというのは、達成感のような気のせいということか。
A: それは気のせいではなくて木のせいだ。健康になった松からフィトンチッドが出るのではないか。遊歩道をつくって、心を病む人なんかに歩いてもらったらいいのではないかと言うのも夢のひとつである。
C: フランスでそういうことをしていると聞いたことがある。

Q: 長井さんの活動も含めて、このような指導を担える人材が不足しているのではないか。
A: 男のロマンは女のフマンといわれるが、男がやりたいことができにくくなったのも問題。
C: 女はそれは大変です。毎食つくらなくてはならないし、身の回りの世話はあるし、時間がない。
C: 最近はそれほど貞淑な人はすくなくなったのではないか。あまり女がのさばるのはよくないんじゃないか。
A: 男が自由に振る舞いにくくなった。
C: 今日は女の人が一人でよかったですね。

C: 常盤の近くに昔持ち山があって、スクドを5日間集め、俵大に圧縮して縄でくくり、倉庫に山積みして一年間の燃料にしていたことを思い出した。
C: 今はそういう場所が無くなった。ときわ公園も松林がなくなった。
C: 美祢の方ではあまり管理してなかったが、山の稜線の近くは広い松林だった。マツクイムシではないか。空港でも直径が10cm位になるとマツクイムシにやられる。
A: マツクイムシの飛行距離は5kmくらい。それ以上離れていないといけないと言われる。
C: 岡山の方も山の上の方はあまり枯れていないので、温度もあるかも知れない。

今回、広報不足のため、参加者は多くなかったが、コアメンバーに参加してもらって、大変有意義なディスカッションができた。 中には、やや不穏当な発言もあったが、これも愛嬌である。

 コメンテータとしてカルスト森林組合の高須修三さんにも参加をお願いして、貴重な意見をいただいた。講師のながいさん、戸坂さんともども感謝いたします。
                  (文責:MU)

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