沙羅双樹の花の色・・・
2012年02月29日
今、日本でもっとも“熱い”もの一つ・・・「平家物語」!!
今年の大河ドラマが「平清盛」ということもあり、各地で「平家」にちなんだものが取り立たされています。
有名な「平家物語」の冒頭の文。
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必滅の理(ことわり)をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ところで、“沙羅双樹の花のいろ・・・”とはいったいどんな色なのでしょうか?「どんな花が咲くの??」「一度見てみたい!!」そう思い、調べてみると、意外な事に私たちの近くにありました!!
「沙羅双樹」とは日本では「夏椿(なつつばき)」のことを言うそうです!!
「夏椿」ならときわ公園にもありますよ♪♪
ということで、椿園にある夏椿を見に行くと・・・今は落葉し、ちょっと寂しい感じになっていますが、しっかりと夏の開花に向け準備中
ここで誤解がないように説明しておくと・・・正確には「沙羅双樹」=「夏椿」ではないようです。
「沙羅双樹」はインドの高地などに生える高木のこと。ですから、日本の風土では育ちません。インドではごくありふれた植物のようですが、釈迦が亡くなられとき、その寝床の四隅にこの木が枝葉をしげらせていたために、仏教では聖木とされ尊ばれています。
では、なぜ「夏椿」がこの「沙羅双樹」に間違われたのか・・・。昔、ある僧侶が「仏教にゆかりのあるこの樹は日本にもきっとあるはず」と探したところ、夏椿の木を見て「沙羅双樹だ!」と思い込み、それを広めた、との説があります。
諸説あるとは思いますが、「夏椿」は「平家」にちなんだものひとつであることには間違いないようです
ときわ公園の「夏椿」も毎年綺麗な花をたくさん咲かせています。開花時期はまだまだ先ですが、今年もたくさんの花を咲くせてくれることでしょう。
ときわ公園の「夏椿(なつつばき)」 2011年6月16日撮影
2011年6月24日撮影