女性に幸せを運ぶ花
2015年06月27日
展望デッキで「白花印度素馨」が開花しました。ピンときませんね。カタカナで書けば「シロバナインドソケイ」。まだピンときませんか?
和名は日本人の感性の素晴らしさがにじみ出て大好きなのですが、植物によっては、和名でない方がいいものもあります。この花もそうです。この花は、「プルメリア(Plumeria aiba Lime)」です。白花印度素馨よりプルメリアの方が良いと思いませんか?
同じ南国の花「ハイビスカス」に至っては「仏桑華(ブッソウゲ)」。ブッソウゲと聞いて南国の青い海や空は全く思い浮かびません。
各国におけるプルメリアの歴史や伝説に関しては、論文が書けるほど調べていますが、「宗教や死」に関わるものが多く、所によっては、不吉な花として忌み嫌われることすらあります。
30年前、ハワイでプルメリアに出会い、その美しさと匂いに魅せられ、将来ハワイに住みたいとまで思っていた小生としては悲しい限りです。
ガイド中は、「女性に幸せを運ぶ花」「大切な人の幸せを願う花」と呼ばれていることや「ハワイでレイに使われる花」とだけ紹介しています。
今日はもう一つ。以前より何度となくご紹介していますが、学名の単語の最後に「a」が付いていたら、人の名前に因んでいることが多いのです。このプルメリア(Plumeria)もしかり。フランスの植物学者プリュミエ(C.Plumier)に因んでいます。
それにしても、このプルメリアやコチョウランのように、「女性を幸せにする花」は色々あるのですが、「男性を限定して幸せにする花」がないのが気になります。
ミュージアムを訪れた全ての女性に素敵な幸せが届きますように!!(D)
プルメリアの花です。展望デッキには、白とピンクのプルメリアがあります。今は白花が咲いています。
ユニークな形をしたプルメリアのさやです。
さやが弾けて、種子が落ちました。