ソーセージノキの開花
2015年06月25日
木が花を咲かせ、実を付ける為にはある程度の成長が必要です。新しい木を植えて大事に育て、やっと花が咲いた時は、うれしいものです。花が咲いたら、次は何とか実が付かないかとヤキモキしながら待つことになります。「這えば立て、立てば歩めの親心」みたいなものでしょうか。
熱帯植物室のソーセージノキが今まさにそのような時期です。植栽後、昨年初めて開花しました。結実しませんでしたので、今年は何とか実を付けないかと期待しているところです。ソーセージノキの実は、読んで字の如く、ソーセージにそっくりなのです。他の植物園で見た事がありますが、かなりユニークです。ミュージアムファンの皆様にも何とかご覧いただきたく、私も毎日、結実をチェックしています。
ところで、ソーセージノキの花は、夜しか咲きません。開花後、夜明け前に落花します。私は、残念ながら、実際に開花しているところを見た事がありません。写真と動画撮影の準備をし、いつ開花するかわからない蕾を眺めながら、深夜一人温室で待つ勇気はありません。朝出勤して花びらが落ちているのを見て、前夜の開花を知るのみです。最近、間違いなく開花していますので、後は受粉です。人工授粉もしていますので、もしかしたら今年はソーセージを見ることができるかもしれません。お楽しみに。(D)
ソーセージノキ。蕾がたくさん。
開花前。
落花した花びら。