バウンティ号の反乱
2014年05月01日
当然ではありますが、温室やガーデンで働いている職員は、植物に熱く、植物に関する様々なエピソードを知っています。
「バウンティ号の反乱」
先日ある職員が温室の中で、私に熱く語ってくれました。聞いたことのない事件だったので、調べてみました。
バウンティ号の反乱とは、18世紀末に南太平洋のフレンドリー諸島付近において、イギリス海軍の武装船バウンティ号で起きた船員の艦長に対する反乱事件です。
何度か、映画にもなっているようですが、最後に映画化されたのが1984年ですから、ご存知ない方も沢山おられるでしょう。
200年以上前に南太平洋で起きた事件とときわミュージアムが何の関係があるかと言えば、このバウンティ号の任務が、タヒチ島から西インド諸島に植物を運ぶことだったのです。
そして、その植物がパンノキと呼ばれる植物だったのです。
南太平洋のパンノキを西インド諸島に移植し、なった実を奴隷の食糧にする為です。
「パンノキの実がなりましたね!」
温室でのすれ違いざまの一言から、200年前の南太平洋で起きた事件に話しが飛んでいきました。
この職場の楽しいとこです。
熱帯植物室で、久しぶりにパンノキに実がなりました。
実は、私は、パンノキの実をまだ見たことがないのです。とても楽しみです。
まだまだ小さいのですが、何とか大きく育ってほしいですね。 (D)
【パンノキ】
学 名 : パンノキ(Artcarpus altilis)
分 類 : クワ科 パンノキ属
分 布 : 熱帯アジア~太平洋諸島
果 実 : 果肉が白く、パン質
外観は、パラミツに似ている。
パンノキです。写真は、展望デッキから移しています。けっこう背の高い木です。
パンノキの実です。今10㎝位です。ときわミュージアムでは久々の結実です。