演技する植物達
2012年11月21日
ラン室に演技派植物が三つ揃いました。
まず、「ハエトリソウ」。演技派植物の中で一番先にラン室に住んでいます。
男の子に人気の食虫植物ですが、特にこのハエトリソウが断然の一番人気です。大きな口のような補虫葉で、0.5秒で虫を捕まえるパフォーマンスがたまりません。
三ヶ月くらい前に仲間入りしたのが、「オジギソウ」。南アフリカ原産で、葉は羽根状複葉、ピンク色の花が咲きます。
葉にさわると、葉を真ん中から畳む様に先端から閉じていきます(閉葉運動)。
また、夜になるとやはり葉を閉じます(就眠運動)。
これらの運動は、数秒で行われます。ハエトリソウの0.5秒には及びませんが、なかなかのパフォーマンスです。
一週間前に「マイハギ(舞萩)」が入ってきました。インド(東)、スリランカ、フィリピン等原産のマメ科の多年草です。
マイハギの特徴は、本葉の下に托葉という二枚の小さな葉が付いており、まわりの温度が高く(25度位以上)なると、ゆっくりと回転運動をします。
現在の温室の温度は18~20℃位なので、温度では動きません。
女性の高い声や音楽でも反応するということなので、早速、女性職員にマイハギに向かって高い声を出してもらいました。
「少し動いた」という意見と、「鼻息があたって揺れただけではないか」という意見に分かれました。
何もせず、ただ温室内のBGMだけにしていたら、少しずつ動いていました。全員で確認しました。ゆっくりゆっくりです。
ゆっくり過ぎて、私には舞っているようには見えません。
「この動きは、何だろう? 踊っているのではなく・・・。」
「そうだ、太極拳!」
そうですね、太極拳をさらにゆっくりしたような動きです。
太極拳の動きは植物の健康にもいいのかもしれませんね。
マイハギは、「ラン室」の出口付近にあります。 (D)
「ハエトリソウ」。背丈もない小さな植物ですが、そのパフォーマンスから存在感は抜群です。
「オジギソウ」。私には、「お辞儀」と言うより、叱られてシュンとしているか、怖くて萎縮している様に見えます。いつも「ごめん!」と言って触っています。
「マイハギ」です。小さな二枚の葉が回転運動をします。夏にしっかりと動くようになったら、動画をアップしようと思っています。