キングプロテア
2012年11月08日
熱帯植物室にある模様替え中の旧ヤシコーナー。
今日ご紹介する新しい仲間は、「キングプロテア(英名):King protea」。
原産は、南アフリカ。プロテア属。
学名は「Protea cynaraides」。
南アフリカ共和国の国花です。
学名や英名にある「プロテア(Protea)」は、ギリシャ神話に出てくる海の神「プロテウス(Proteus)」にちなんでいます。
「キングプロテア」・・・、とても偉大で勇壮な雰囲気の名前です。この名前の競走馬なら、かなり活躍しそうです。
でも、このプロテウスという神、あまり強そうではありません。ナイル川の河口に浮かぶバロス島という所で、アザラシの世話をしているらしいのです。「海の老人」と呼ばれ、得意な能力は「予言」と「変身」。
何故、「予言」と「変身」を得意とする海の神の名前が、この花の名前に使われたのでしょう。
それは、このプロテア属は、変異が多く、花の形や色に種類が多いことから、それを変身と見たてたのでしょうね。
花は20~30cmで、大きくて色鮮やかな苞に囲まれた頭状花序にたくさんの花が付きます。
まるで王冠のように見えます。まさにプロテア属の「キング」と呼ぶにふさわしい大変豪華な花です。
すでに茎の先端につぼみのようなものが見えています。
この花が咲けば、熱帯植物室の現ヤシコーナーの雰囲気は一変するでしょう。今から胸がときめきます。 (D)
「キングプロテア」。一見とても地味です。とても「キング」という名前を持つ植物には見えません。
先端につぼみのようなものが見えます。幻想的な大きな花に魅せられるのも、そんなに先のことではないでしょう。