イランイランノキ
2012年11月03日
熱帯植物室の土壌改良工事が終わって、新しいコーナーに生まれ変わるべく、色々な新しい植物の仲間入りが始まりました。
先日から職員の話題になっているのが「イランイランノキ」です。
この植物になじみのない方は、「イランとは、中東のイラン(Iran)のことかいな」と、思われるでしょうし、私などは、「そう言えば、デュランデュラン(英国のロックバンド)は、今何しているのだろう」と、植物とは程遠いい世界に意識が飛んでいきます。
イランイラン(英名:ilang‐ilang)は、フィリピンの言語であるタガログ語(他の説もあり)に由来しています。意味は、「花の中の花」。学名は、「Cananga odorata」です。イランイランが何故「花の中の花」なのかよくわかりません。下記にあるその「香り」故なのでしょうか。
イランイランノキを有名にしているのは、何と言ってもその花の花弁から抽出されるイランイランという精油が高級香水の原料になっていることです。
アメリカの伝説的女優の来日記者会見のインタビューで「夜は、○○○のNO.5を着て寝てるの」と答えて以来、国内でも大変有名になったあの香水の原料でもあります。今から数十年前の話です。
イランイランノキは、熱帯植物室の出口付近に植えてあります。
すでに黄緑色の花が咲き、良い香りが漂い始めています。 (D)
「イランイランノキ」は、通常10m以上になりますが、当ミュージアムのイランイランノキは、1~2m位の低木の品種です。
「イランイランノキ」の花。黄緑色なのであまり目立ちません。すでに花の付け根あたりから良い匂いを漂わせています。