ネイチャーゲームのこと
2012年10月19日
ネイチャーゲームとは、米国のナチュラリスト「ジョセフ・コーネル」が、1979年に出版した「Sharing Nature With Children」という著書の中で発表した自然体験プログラムの、日本における名称です。 「自然への気づき」の為の楽しいプログラムが、たくさん開発されています。
20年前、このネイチャーゲームの指導員の資格をとる為に参加した養成講座(合宿)での出来事が忘れられません。
合宿初日の夜の懇親会で、ある若い女性受講生が、次のように自己紹介しました。
「私は、結婚しても子どもは産まないことに決めています。今の地球の環境を考えた時、子ども達の将来がとても不安だからです」。
私は驚き、彼女を見つめました。
私が驚いたのは、私も一時同じことを考えていたからです。
『自分の子ども達が将来、ひどい環境の中で苦しむ姿を想像した時、とても子どもは産めない』。彼女の気持ちは、良くわかりました。
まわりの自然環境・動植物あってこその人類です。
その環境保護の為には、色々な活動がありますが、ミュージアムでの仕事を通して環境保護に関わりを持てることを幸せに思っています。
「この素晴らしき植物たちを、人の営みで絶滅させてはならない」。温室の中を歩きながら、そんなことを思う日々です。
彼女は、自己紹介の最後を、次のように締めくくりました。
「今回、この講座に参加して、自然や環境を守ろうという人が、世界中にたくさんいることを知り、私の考えが愚かだったと気付きました。私は逃げていました。将来の私の子ども達が安心して暮らせる環境の為に、皆さんとともに活動します」と。
今、ネイチャーゲームをヒントに、温室の植物達に親しめるゲームを考案中です。 (D)
「ラン室」に、たくさんのカトレアが帰ってきました。さすが「洋ランの女王」と呼ばれるカトレアです。ラン室が華やかになりました。
サボテン室の「窓のある植物コーナー」にハート形の植物が仲間入りし、女性の皆さんの間で話題になっています。これは、コーフィツムという多肉植物。「銀河」「スプリングボッケンセ」「翼」の3種類です。とてもきれいな花が咲きます。コーフィツムの前で、両手を合わせ、心をこめて祈れば、良いことがあるかも。
熱帯植物室に怪しげな「キノコ」が出てきました。栄養になるのか、毒になるのか、只今調査中です。