映画「アレクサンドリア」とサボテン
2012年09月14日
以前、サボテンについて調べることがあって
インターネットを見ていると、あるサイトに
「サボテンが旧世界(ユーラシア・アフリカ)にもたらされたのは、新大陸発見以降なので、それ以前の旧世界をテーマにした映画やドラマにサボテンが出てくると時代考証的に誤りになる。(たとえば『アレクサンドリア』というローマ時代の映画にはウチワサボテンがでてくる。」
と、ありました。
この解説を読んで、大きなショックを受けました。
何しろこの映画は、その二週間前に見たばかりの映画で、その時、サボテンが出ていたことに
全く気付かなかったからです。
国内有数のサボテン室を持つ博物館で働く職員として
自信喪失ですね。
サボテンの登場に気付いていたとしても、
時代考証の誤りに気付いたかどうかも怪しいですね。
この「アレクサンドリア」という映画は、
エジプトの実在の女性数学者を描いたスペイン映画で、
「ベンハー」や「十戒」以来の感動を覚えた
スケールの大きな素晴らしい映画です。
すぐに、映画の公式サイトにある
予告編をチェックしたら、
巨大なアレクサンドリア図書館が
何百(千?)人ものキリスト教徒の襲撃を受け、
図書館職員や非キリスト教徒たちが逃げまどい
大混乱している町のシーンに1~2秒位、
明らかにウチワサボテンと思われる
植物が出てきました。
サボテンが、見えてきた時、何故か感動しました。
形からして、満月団扇やバーバンク団扇の
ような種類に見えます。
わずか1~2秒のシーンに、
時代考証の誤りを最初に見つけた人はすごいですね。
まだこの映画をご覧になっていらっしゃらない方は、
是非、ご覧下さい。
映画を観る前に、『ときわミュージアム』に立ち寄って、
『団扇サボテン』を見ておくことをお勧めします。
それにしても、
エジプトの街並みにサボテンがよく似合います。 (D)
「満月団扇サボテン」。満月団扇の中で、日本で最初に花を咲かせた伝説のサボテンです。
「バーバンク団扇サボテン」。刺が少なく、食べるならこのサボテンです。
今日は、「桃唇竜」が、きれいに咲いていました。