ブロッキニアに気をつけろ!
2012年07月24日
ラン室の食虫植物コーナーに、
ブロッキニアと言う鉢植えの食虫植物があります。
見た目と言い、葉腋に水を貯めることと言い、
他のパイナップル科の植物となんら変わらないような気がしますが、
これがなかなか凄腕の食虫植物なのです。
クロロフィルの欠乏によって黄色っぽくなった葉の色つやに、昆虫達はとても魅力的な色気を感じるようで、
なおかつ、
香水のようなと~ても良い匂いを発するのですね。
この色気と匂いに誘われてフラフラとやって来て、
この水たまりに落ちようものなら、
ひどいことになります。
実はこの水とんでもない酸性の水なのです。
pH2.8~3.2ということですから、レモンに近いですね。
レモンの原液の風呂などには、とても入れません。
昆虫などひとたまりもありませんね。
何とか強烈な酸の風呂から逃れたとしても、
葉の壁の内側に糸くずのようなものがあり、
それが体のあちこちに絡まって、
飛び立てなくなるのです。
やっぱり、食べられる定めなのです。
「人生の最後に、
蜜ぐらい吸わせてやればいいのに、
なんてやつだ!」
と、思うのですが、
最初からその気はないのでしょうね。
ボロッキニアを眺めていると、
ふと、こんなことをつぶやいてしまいます。
「色気と香水の匂いに誘われてやって来たものの、
何の良いこともなく、最後は食べられてしまうのか。
ああ、あわれな虫達よ・・・。
私も気をつけよっと。」 (D)
親株の周りに子株が育っています。
目立っていると言われれば、確かに目立っているようにも見えますが・・・。
夏休み中は、「ポケモンなかよしガーデン」開催の為、こそだてポケモンの「ハハコモリ」とツーショットです。