一口に熱帯地方と言っても・・・
2015年07月23日
熱帯植物室で鉢植えのレンブの実がなりました。まだ食したことはありませんが、なかなか美味しいようです。地植えのレンブもありますが、いまだに実を付けません。
熱帯植物室には、当然のことながら熱帯地方の植物が展示されていますが、一口に熱帯地方と言っても、南北回帰線に挟まれた地域で、南北アメリカあり、アフリカあり、インドや中近東、東南アジアにオセアニアありと、とてつもなく広い地域なのです。熱帯雨林もあれば砂漠もあります。
これらの広大なエリアの植物を一つの部屋で育てていくので大変です。適切な散水の量や温度がそれぞれ異なります。担当者はあれやこれや工夫しながら育てていくことになりますが、なかなか実を付けないものもあります。地植えのレンブもその一つです。
悩ましいのは、植物の環境だけではありません。温室のBGMにも悩まされます。熱帯らしい音楽にしたらと言うご意見もあります。ほとんどの場合、ジャングルをイメージされていますが、前記のとおり、ジャングルがあるのは、熱帯地方のほんの一部に過ぎません。サボテン室にしても、原生地の音楽としては、西部劇のテーマ曲、マリアッチ、フォルクローレにサンバ等々色々です。いかがしたものか・・・。
悩んだ結果はいつもクラシックか軽いジャズピアノで、クリスマスシーズンはクリスマスキャロルです。
夏休みは、子供達が歌うポップスを流しています。元気な子供達の賑やかな声には、この音楽がよく似合っています。(D)
レンブは、熱帯植物室の入口近くにあります。
レンブの実です。
レンブの実です。