大ベニゴウカンの白花が開花
2015年02月05日
温室で植物達を観察している時、ふと思い出す詩があります。
『花も めしべとおしべが揃っているだけでは不充分で 虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする
命はその中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ』
詩人吉野弘の「命は」の一節です。
詩の続きは、それを知らない(気づいていない)人間を描いています。
植物達は、ともすれば忘れてしまいそうなことを、私に思い出させてくれます。
熱帯植物室で大ベニゴウカンの白花が咲いています。
「紅」なのですが「白」なのも面白いですね。
分類は、マメ科ベニゴウカン属。英名は「pompon(ポムポン)」「powder-puff-tree(パウダーパフツリー)」です。
ポムポンは洋服や帽子に付ける丸い飾りやチアリーダー等が使う丸い房のことです。(D)
白いボンボリですね。英名のポムポンがぴったり。
白花は、鉢植えです。蕾もたくさん付いています。
オオベニゴウカン(赤花)の近くにあります。赤と白の共演が面白いですよ。