サラセニア(食虫植物)の花
2014年05月21日
以前にもこのブログで書いていますが、ウツボカズラやハエトリソウなど、食虫植物達の見事な補虫の仕組みを見ていると、彼らが、意思を持って進化し、トレーニングして補虫の能力を見に付けたような気がしてなりません。
その場所から動けない植物達が虫をおびき寄せ、捕まえて逃がさず、分解して栄養として吸収してしまうのです。
進化が、突然変異による個体差と自然淘汰の結果であることはわかるのですが、よく突然変異の繰り返しでこのような力を身に付けたものだと、ただただ感心してしまいます。
ときわミュージアムのラン室には、食虫植物コーナーがあります。
このコーナーで、今、サラセニアの花が咲いています。補虫器も怪しい姿をしていますが、花も何となく怪しいです。
また、ウツボカズラの補虫器も次々に誕生しています。どのようにして補虫器ができるのかが良くわかりますよ。
美しいランの花々を見る途中で、ちょっと後ろを振り返り、食虫植物も見てやって下さいね。
なお、ウツボカズラがどれだけ凄いかを、以前「ウツボカズラに脱帽」というタイトルで書いていますので、検索して読んでみて下さい。 (D)
食虫植物コーナーです。同じようなものが並んでいますが、サラセニアやウツボカズラなどは、十数種類の品種が展示してあります。他にも、ハエトリソウやブロッキニア、ヨツマタモウセンゴケ等が展示してあります。
サラセニアの花です。径7~8㎝です。中の丸い袋の中に雄しべ雌しべがあります。
サラセニアの補虫器です。補虫器の内側やふたには下向きの毛が生えており、とても滑りやすくなっています。この補虫器に落ちた虫は、だんだん狭くなっていく底の方に落ちていくしかありません。何とか振り向いて登って行こうとしても、下向きの毛のせいで登っていくことができません。底に溜まった水に落ちた虫は、水の中の消化酵素やバクテリアで消化されていきます。