ラン室の主役交代
2014年04月03日
ランの生態を説明する際、前提として、
「ランは、地球上に生まれた最後の植物と言われています。」と、よくお話しします。
つまり、植物として最も歴史の浅い、若い植物と言うことです。
では、その誕生はいつかと言うことですが、ときわミュージアムの別のスタッフに聞いたところ、
「恐竜の時代の地層から琥珀が発見され、その琥珀の中に閉じ込められた虫の背中にランの花粉群が付いていたようです。」と答えが返ってきました。
まるで映画の様な話しですね。
恐竜の時代と言えば、ジュラ紀や白亜紀の中世代ですから、約二億年前から数千万年前です。
若いとはいえ、気の遠くなるような年齢ですが、他の植物はそれよりもさらに昔から存在していたことになります。
そんな長い年月をかけて強い生命力と美しさを手に入れたランの見頃がミュージアムで続いています。
しばらく、カトレアが主役でしたが、カトレアが終り、デンファレ、シンビジウムと続き、今はコチョウランが主役です。
「幸せを運ぶ花」とも「見ているだけで幸せになれる花」とも言われるコチョウランです。
どうぞ、ときわミュージムで幸せになって下さいね。 (D)
ラン室出口付近。素晴らしいランがたくさん咲いています。
色々な種類のランを見ることが出来ますよ。
ラン室入口付近のラン。以前のシダコーナーにもたくさんのランが咲いています。