ささやかに咲いています。
2013年09月28日
本日は、第25回UBEビエンナーレ(現在日本彫刻展)の選考委員会です。
会場の彫刻野外展示場には、早朝から自分の作品に最後の磨きをかける作家さんや、ジャーナリスト、ボランティアの皆さんなどがたくさん。
いやでも盛り上がってきます。大賞はどの作品になるのやら。
こんなインターナショナルなイベントの晴れの舞台に注目が集まる中、温室ではささやかに新しい花が咲きました。
今日は、三つご紹介します。「シコンノボタン」「オオバナサイカク」「ストレリチア」です。
「シコンノボタン」は、ラン室に咲きました。
濃い紫紺色の花です。10本の雄しべの内の5本が長く伸び、これがクモの足に見えることから別名「ブラジリアン・スパイダーフラワー」と呼ばれています。
私には、カエルを釣る釣り針に見えます。
こどもの頃、近所の池で大きな食用ガエルを釣っては食べていたことを思い出します。
これがなかなか美味いのですが、花のイメージが壊れるのでこれまで。
花言葉は、「平静」。ピッタリですね。
「オオバナサイカク」が今年も咲きました。オオバナサイカクには、受粉の為に臭い匂いでハエを呼び寄せる奇妙な生態があります。昨年8月5日に「オオバナサイカクとハエ」のタイトルでブログを書いていますので読んでみて下さいね。
どのように臭いのか嗅いでみましたが、あまり匂いません。他の職員も嗅いでみたようですが、やはりあまり匂いません。
たぐいまれな美しいサボテン室に気を使っているのでしょうか。
「ストレリチア」が、熱帯植物室に一輪咲きました。別名「極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)」。鳥のような形をしたとてもきれいな花です。「ストレリチア=葬儀」という方も多いでしょうね。縁起の悪い花と言われることもあるようで、ひどい話です。
ハワイで葬儀に使われるインドソケイ(プルメリア)と同じような定めですね。
人々に愛される素晴らしい花ゆえに葬儀で使われるのに、「ストレリチア」にはつらい話でしょうね。
花言葉は、「気取った恋」「万能」「全てを手に入れる」等です。 (D)
シコンノボタンです。一日花です。その儚さが良いのかもしれませんね。ブラジル原産・ノボタン科です。
オオバナサイカクです。サボテン室の出口近く、「窓のある植物」コーナーの近くで咲いています。南アフリカ原産・ガガイモ科の多肉植物です。
ストレリチアです。南アフリカ原産のバショウ科の花です。本当に鳥によく似ています。