ヘリコニア、イランイランノキ開花
2013年06月19日
熱帯植物室のユニークな3種類の花が開花しました。
ヘリコニア、トーチジンジャー、イランイランノキです。
ヘリコニアについては、花序が下がってきた時にご紹介しましたが、見事に開花しました。
さすがに「これぞ、熱帯植物室の花」という感じで、その鮮やかでユニークな姿が、来館者を惹きつけています。
トーチジンジャーは、セレベス・ジャワ原産のショウガ科の植物です。数メートルにもなる葉茎約20本の中に杖のような花茎が6本伸びています。
もう少し開花が進むと「トーチ」の名前のとおり松明のようになります。花茎は、葉茎の檻に入っているようにも見えますし、葉茎に守られているようにも見えます。きっと後者でしょうね。
そしてイランイランノキ。イランイラン(irang-irang)は、フィリピンのタガログ語に由来し、「花の中の花」を意味します。しかし、花は黄色~黄緑で、細い葉っぱのようで地味です。
とても「花の中の花」という感じではありません。
この花を「花の中の花」にしているのは、その匂いです。アメリカの伝説的女優も使っていた世界的な高級ブランドの香水の原料になっています。
花が咲いた時だけ良い匂いを発します。それも朝方だけです。
温室は、色々な時間帯でそれぞれの趣を楽しめますが、イランイランノキの匂いを楽しむなら、開館直後、朝一番です。 (D)
ヘリコニアです。赤い爪のようなものが8~10位出てきました。
トーチジンジャーです。もう少し開花が進むと、本当にトーチの様になってきます。
イランイランノキです。午前中の早い時間にのみ良い匂いを漂わせています。花が少し古くなると、もう良い匂いはしません。