植物の不思議展のご紹介①
2013年04月13日
朝5時45分に防災メールで起こされました。地震情報でした。
「山口県西部」と【震度1】の文字が目に入り一安心。
「温室も野外彫刻も大丈夫だろう・・・」。
もうひと寝入りしようと思いながら、ふと気になったので、震源地を確認したら、「淡路島付近、M6.0と推定」とのこと。
「阪神・淡路大震災」が素早く脳裏をかすめ、あわててとび起き、テレビのスイッチを入れ、震源地付近の状況と関西在住の家族の安否確認。
当館温室のサボテン室の前身は、三大サボテンセンターの一つと言わていた「常盤サボテンセンター」。
平成3年の台風19号で巨大な温室が壊滅的な被害を受け、閉館に追い込まれました。
その時、サボテン達も甚大な被害を受けました。
その歴史ゆえに、当館職員は、台風や地震等の情報に人一倍敏感で、家族同様に植物や彫刻の安否を気遣います。
ところで、ときわミュージアムでは現在、「~来て、見て、感じて見よう~植物の不思議展」を開催中(3月23日~5月6日)です。
今日は、「サボテンコーナー」と「食虫植物コーナー」をご紹介しましょう。
「サボテンコーナー」では、ときわミュージアムの生い立ちから今日までを、写真や年表で紹介しています。
台風19号で温室を失ったサボテン達がどのようにして越冬したかもわかります。
実物の各種サボテンを展示し、サボテンがどのように進化してきたかも解説しています。
「サボテンはどうして球体や柱のような形をしているの?」「何故、刺(トゲ)が付いているの?」。そんな疑問も、このコーナーで解決です。
隣には「食虫植物コーナー」。
こちらも当館自慢の食虫植物が展示されています。
名称からして虫を食べる植物であることはわかると思いますが、どのようにして虫を捕まえて食べるのかをご存知ない方も少なくないでしょう。
このコーナーでは、実物の食虫植物展示に加え、図解と顕微鏡による観察とDVDで食虫植物の生態を楽しく学ぶことができます。
二つのコーナーで楽しく学んだ後は、是非ラン室とサボテン室に御入室下さい。サボテンや食虫植物の見方が変わっていると思いますよ。 (D)
実物のサボテンが、進化の順に並べて展示されています。それを見ながら解説を読むと、サボテンの進化や生態がよくわかります。
「化け物のような巨大サボテン(翔陽玉-しょうようぎょく)」の写真も展示されています。出典は、常盤サボテンセンター生みの親、サボテン分類学者の故伊藤芳夫氏著の「サボテン科大辞典」です。
「食虫植物コーナー」のDVDを見ると、本当に食虫植物ってすごいなぁと、思わず感心してしまいます。