カンガルーポー
2013年01月26日
サボテンでも、ランや熱帯の花でも、普段、温室ではなく、バックヤードで管理しているものがたくさんあります。それぞれの専門家が、バックヤードで見ごろになったら、温室に移して展示します。
この移動のチェックを怠ると、「温室を案内していても知らない花だらけで仕事にならない」みたいなことになりますから、朝出勤するとすぐに三つの温室を一周します。
新しい花を見つけると、「オオッ!」っと、思わず見入ってしまいます。自分の心の中にも花が咲いたような気がしてきます。
今日は、先日温室から移ってきた「カンガルーポー」をご紹介します。
園芸品種の鉢植えされているものを見たことがある方もいらっしゃるでしょうね。
正式名は、「アニゴザントス」。ギリシャ語で「開いた花」という意味です。筒状の花が裂けて開いているように見えることからこの名前が付いたのでしょう。原産地はオーストラリアです。
「ポー」とは、足のこと。昔オーストラリア南部を旅していた時、何度となくカンガルーを見たことがありますが・・・。
「カンガルーの足には似ていないなあ、ちょっと違うような気がする」と思っていたら大きな勘違いをしていることに気がつきました。この場合の「足」は、前足のこと。
そもそも、カンガルーに前足があるという認識が無いのですね、私には。
グローブをはめてボクシングなどをしている姿などから、いつの間にかあれは「手」だと思っていたのです。
確かに前足なら似ています。
カンガルーポーは、熱帯植物室出口付近に展示されています。 (D)
「カンガルーポー」。花言葉は「あなたは皆を楽しませる」「不思議」「驚き」「可能性」「こっちへ来て」・・・。たくさんありすぎて、この花に想いを添えても、伝わりそうにないですね。
鮮やかな黄色が、人目を引いています。
間もなく、赤いカンガルーポーが咲きそうです。