ささやかな存在
2013年01月11日
ときわミュージアム温室には、約900種類8500本の植物があります。
これらを全て覚えてガイドするのは大変です。
自ずと、目立つ植物、話題の植物、人気の植物を中心に勉強してご案内するわけです。
ラン室では、カトレアやコチョウラン・デンファレなどの華麗な花が人目を引いています。当然それらを中心にご案内するわけですが、時として
「ところで、その下にある植物は何と言いますか、小さなかわいい花です。」と、聞かれるわけです。
これがなかなか大変です。展示の為に植えてあるのか、通路の縁取りの為に植えてあるのかさえ良くわからないこともあるのです。
「・・・??」
こんな感じになって、あわててそれを植えた職員に聞きに行くわけですね。
と言うことで、小さな目立たない植物も一生懸命に名前を覚え、生態等を勉強するわけですが、不思議なことに、それを覚えている間は、お客様から聞かれることが無いのです。そして聞かれた時には忘れているので、また別の職員に聞きに行くわけです。
「災難は忘れたころにやって来る。」
今日はそんな華麗なランの花の中で、ささやかに咲いている可愛い花を紹介します。
「チランドシア」です。木や岩にしっかりと着生しているように見えますが、根は無く、置いているだけか、小さな棒で支えているだけです。エアープランツの仲間です。水は葉の気孔から吸い込むことになります。ときわミュージアムに以前からあるエアープランツ「サルオガセモドキ」の仲間です。 (D)
ラン室です。コチョウランが帰って来て、カトレアと優雅さを競っています。チランドシアがどこに咲いているのか、良くわかりませんね。
ここに咲いていました。
「チランドシアの花」です。可愛いですね。