中学生が、職場体験しました。
2012年11月22日
昨日は、地元の上宇部中学校の二年生が三名、ときわミュージアムで職場体験をしました。
ミュージアムの職員から、施設や植物等の説明を受けた後、ミュージアムガーデンやロックガーデン・バックヤード等で体験作業を行いました。
また、地元新聞社で職場体験をしていた同中学校の生徒二名が、ミュージアムで開催中の「植物文化作品展」を取材に来ました。
ところで、この職場体験が始まった経緯を御存知でしょうか。
きっかけは、平成7年の「阪神・淡路大震災」と、平成9年に神戸市で当時14歳の中学生が起こした「神戸連続児童殺傷事件」等です。
この事件等を契機にして、兵庫県で「心の教育」の充実の一環として、職場体験学習(トライやる・ウィーク)が始まりました。 その取り組みを当時の文部省が推奨して全国に広がったものです。
全国を戦慄させた「神戸連続児童殺傷事件」が、きっかけなのですね。
当時、テレビや新聞で何度となく見たり聞いたりした「少年A」「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」などの言葉が今でも忘れられません。
この職場体験学習は、「二度と子ども達があのような事件を起こすようなことがあってはならない、職場体験を通じて、子ども達に将来の夢を育んでもらいたい」という強い願いが込められているのですね。
「たった一日の職場体験で、わしらの苦労がわかるわけがないわい。」みたいな思いがあれば、ちょっと違うかな。
こうした職場体験で、生徒達が将来の夢を広げ、社会人や職業人として自立するための意欲や能力が向上していくと良いですね。
(D)
温室で植物の説明を受ける生徒達。さすが現役の中学生ですね、少し難しい植物学的な話でもすばやく反応していました。
バックヤードで、体験作業前に作業の手順の説明を受けました。
本物の記者から、取材のコツを教えてもらった後、実際に写真撮影。撮った写真は、実際に新聞で採用されるのかな?