ミラクルフルーツの実
2012年10月31日
熱帯植物室では、通年で花が咲いたり果物がなったりするので、楽しみが多くていいですね。
初夏に咲き終わって寂しくなったブーゲンビリアやヒメフヨウが、またきれいに咲いています。
ハイビスカスもプルメリアもずっと咲いています。
隣のサボテン室の花とは随分趣が異なります。「せっかく咲いても一日花」とか、「次に咲くのは何十年後」とか、こちらの花からは哀愁や悠久さを感じます。
毎日、この二つの部屋の植物達の持つ時間の感覚を同時に受け入れていると、微妙な感覚になります。
その熱帯植物室に、新しい果物が仲間入りしました。
ミラクルフルーツです。1.5m位の鉢植えの木に2cm位の赤い実がなっています。
場所は、展望デッキです。
原産地は西アフリカ。酸っぱいものと一緒に、あるいは酸っぱいものを食べる前にこの実を食べると、酸っぱいものが甘くなります。学名は、Synsepalum dulcificu。 「一緒になると、甘くなる」みたいな意味ですね。
和名・英名の「ミラクル」はどこから来たのでしょう。この奇跡みたいな作用からでしょうか、それともこの果物の実に含まれる糖たんぱく質の「ミラクリン」からでしょうか。中国では神秘果とも呼ばれているそうです。
いずれにしても、覚えやすく、奇跡のような御利益もありそうでいいですね。(D)
「ミラクルフルーツの実」。一粒、200~300円で市販されています。結構高価です。
今、展望デッキには、ヒメフヨウとハイビスカスが一緒に咲いています。ヒメフヨウの花びらが開くと、ハイビスカスにそっくりだと思うのですが、開きません。ハイビスカスに遠慮しているのでしょうか。
昨日、数年ぶりに開花した杢キリン。今日も咲いています。今週末には開花が終わりそうです。早めにご覧下さい。