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川崎徳子先生による第4回ESD研修会「幼児期の子供の育ちと環境」の続報です。

2018年12月24日

さて、乳幼児期の教育についても教育基本法第11条に、「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培うものであることをかんがみ、国及び地方公共団体は幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備につとめなければならない」と規定されている。

さらに、幼稚園については、小学校の教育の前倒しではなく、自発的な活動として遊びを中心とした生活を通して、幼児が様々な体験を重ね、健やかな成長を促すようにすることにより義務教育及びその後の教育の基礎を培うものと位置づけられている。
幼稚園教育要領においても、保育園も含めて、同様の考え方が示され、幼児の主体的な活動、遊びを通しての総合的指導、1人1人の特性と発達に即した指導の3つの基本が示されている。

保育所については乳児0~1才、3才まで、3才以上に分けて、保育に関する大切な原則が示されている。要は、乳幼児期における保育は、人間形成に非常に重要な時期であり、単に子ども達を預かって面倒を見ると言うことではなく、それぞれの発達段階に応じた教育的配慮がなされなければならないということか。

幼児は教育においては、小学校で教材を考えるように、色々な体験をさせる環境を考えることが大事になる。こども達は与えられた環境の中で遊ぶことによって、主体的に対話的に学んでいく。
遊び自体が主体的であり、今よく言われるアクティブラーニングである。

大正時代、倉橋惣三は「生活を 生活で 生活へ」という言葉を残しているとのこと。
子どもにとって遊びは生活であり、人間をつくるのは、言葉や教訓ではなく、生活体験そのものであるということ。遊ぶというのは能動的に向かっていると言うことであるので大事にしなくてはならないということだ。

次に、ある幼稚園でのすもう大会の動画を見せてもらったあと、子どもたちが、保育者や友達との関係の中で、安心して自己を発揮し、他者と関わることを学び、協力したり折り合いをつける力につながっていくいくと説明された。

 保育園や幼稚園では、「人間関係」についていえば、以下の6つに留意して環境をつくっていくことが大事だということを示された。その中で、ゆっくり子ども達の自主性を引き出すこと、道徳性の芽生えを培うに当たっては、自然や身近な動植物に親しんだり、葛藤やつまづき体験も通して相手を思いやる気持ちが養われることに配慮することとされ、また、高齢者や地域の人びととのふれあいについても触れられている。

幼稚園教育要領の中で、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として、以下の10項目が上げられている。中程の半分くらいの項目の内容は、まさにESDで育みたいとされる能力や態度そのものであり、幼児期の教育の重要性が痛感される。
この目標が幼児期教育の段階で達成されていれば、小・中学校、高校等の高等教育はずいぶん楽になるはずであると思われるが、現実とのギャップが感じられる。

最後に川崎先生が、乳幼児期の子どもの総合的な育ちの重要性について、簡潔にまとめていただいているが、まさに、現在道徳教育を含め、こども達の生きる力を育むための重要な内容そのものである。

残された時間、トピックスとして、大学生に対して行われた道徳教育についてのアンケート調査の結果が紹介されたが、「自分たちが受けてきた道徳教育は面白かった」という肯定的な評価の一方、「自分の道徳性は道徳教育以外から養われた」と考えている割合が非常に高かったのは印象的だったとのこと。さらに、道徳教育をそれなりに評価している人は、幸せに生活していると思う人の割合が高めの傾向があるという結果も示された。

最後に、川崎先生はイギリスの小学校教育の中で、授業をしたりもしているが、この学校は22の言語の子ども達が通っている。違っているのが普通で、教室の造りも日本とは全く違う。自分たちで調べてグループで議論して後、発表する。自分で勉強するスペースも設けられていて、誰でも いつでも利用できる形になっている。環境教育もこども達が、調べた結果として、色々なパネルが設置されているようである。
教員室も日本のそれとは大きな違いがあり、教室に自分の机はあるが、教員室はミーティングのためのスペースになっている。毎週水曜日に先生全員の研修会があるそうである。

ずいぶん日本の学校とは違っていると思った。

質疑では、以下のような議論があった、
・青いトマトではなく赤いトマトなら、こども達の反応も変わってくるのではないか。
・青いトマトに虫がつくというのはあまり見たことがない。また後の話では、イガの中の3つの栗の大きさは違う、それを3人でどう分けるのかはむずかしいと思うが。
→報告されたエピソードを聞いて、どのように考えるかを出し合って議論する。エピソードは、実際の先生の記録に基づくもので、栗のエピソードも、子どもの反応をそのまま記録したものだ。
・徒歩競争の順位をつけないというようなことを聞いたことがあるが、人それぞれに特長があり、そこまで気をつかう必要はない。また食育に関連して、牛乳を飲みなさいとか、残さず食べなさいと先生がいうと保護者からクレームが来るとか聞くが、過保護の子ども、何でも人にせいにする子どもを育てることになってしまうのではないか。
→参加者のコメント 徒歩競争の順位はつける。いじめについては、週一回アンケートをとって、注意深くモニタリングをしている。情報社会とも関連して、育ちにくい環境になっているとは思う。給食は残さず食べることを原則にしているが、食品アレルギーのある子や、食べる量にも個人差があるので、その点は留意している。
・幼稚園でもしっかり対策がされているんだと思った。今は問題児も多くなっている。
幼児期の教育の大切さを感じた。男の子が心配な子が多い。環境ホルモンとか乳児期に予防接種が10年前くらいから増えたことも関係があるのかとも思う。
→男女差 環境の刺激によって、遺伝子配列にも影響を与えるとも言われている。
自然から受ける感動、人とのつながりも、五感全体が感じる。発達の問題もあるだろうが、環境とのコンタクトをとって、主体的に調整していくことが大事。しっかり遊んでいると、身体も形成される。
・山口県は自然が比較的豊かで、幼稚園や保育園も工夫すれば、こども達に良い教育ができるのではないか。そういうことが活性化にもつながるのではないかと思う。
→その通りで、きらら浜の公園もそうだが、山口県は自然に恵まれているので、そうありたいと思う。ありがとうございます。

今回の研修会では、ESD的な教育が教育基本法に基づいて、乳幼児の段階から、重要な課題として位置づけられ、小学校へ引き継いでいくべきことも目標とされ、工夫されつつあることに大変驚いた。
 これまでせいぜい、小学校低学年が大事だろうと言う程度の認識であったが、むしろ乳幼児教育にその基礎があり、そこをないがしろにしては、よくないと感じた。
それにしても、保育士の方々や、幼稚園の先生の役割も大変だなあと思った。
(文責:浮田)

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